ふぉ〜ゆ〜の宝を愛でるブログ

胸の中のアクセルを踏み込んで

Endless SHOCK2018雑感(ユウマの告白)

どんだけ下書きに溜めてたんだってくらい前のものが続々出て来たから上げとく。ユウマのSHOCKの告白のシーン。

 

プレスの人たちが捌けて、福松も着替えに行ってるとき、「コウイチ、おかえり!!」でコウイチとハイタッチするコシオカ。コウイチの体温にハッとして「コウイチ…!」ってなにか言おうとするんだけどフクダが衣装持ってきたり「テラカイトゲンタ、元気だったか…?」ってなって流れちゃう。ここ、去年は「元気だよー!!」「コウちゃん、おかえり!!」「お前らにコウちゃんって言われるのたまんねーー!」ってやってて、数少ない(テラ)ゲンタカイトが喋るとこだったのにそこが削られちゃったのは惜しい。
復活のシーンでもマツザキはハットやステッキを投げて渡すし、Higher冒頭のジャケットのやり取りも全部投げてて、福松は絶対に直接コウイチに触らない。別にそれはそれとして見ていて違和感はないんだけど、ポイントになってるんだろうなとは思う。リカがコウイチの手に触れて後ろから抱きついたりもして、コシオカがコウイチとハイタッチして、触れることでコウイチの体温に気付くのとは好対照に、福松はコウイチが帰ってきて、最初は「本当に大丈夫なのか?」って心配してるけどコウイチのパフォーマンスを見て「コウイチが戻ってきた!」って喜んでいて。この対照がいいなぁと思ってるから、福松は謎解きのシーンまで気づかないのが正解なんだと思う。フクダが腹心であればあるほどに、気づかないというか。逆にいうと、コシオカのポジションを際立たせるためにも、マツザキはフクダと同じくらいにコウイチとの距離が近い必要があるんだと思った。

おいユウマ!いつまでそんな顔してんだ。お前がそんなだからショーがクローズするんだろう」って辺りで着替えて出てくるフクダとマツザキ。マツザキは出てきてもニコニコでゲンタの肩叩いたり指差して笑ったりしてて、本当にコウイチが帰ってきたのを誰よりも喜んでる感じ。「でもお前、俺がいつ帰ってきてもいいようにここでショーを守っていてくれたんだってな」この発言、コウイチにはそんなつもりはないんだろうけど、「自分の場所である」オンのステージをユウマが「自分の代わり」として「守ってくれていた」っていうように聞こえるから、ユウマが反発するのも当たり前なんだよね。

うるせぇんだよ!!コウイチのすごさは俺が一番わかってるよ。俺は何をやってもお前に勝てなかった。いつもそうだ。お前何しに戻ってきやがった!

誰にも頼ろうとしないで1人でステージの真ん中に立ってたユウマが、コウイチが帰ってきた途端にコウイチに突っかかるようなことを言ってて、この1年誰にも甘えずに自分の中の罪悪感と戦ってきたんだろうな…って思うと苦しくなるくらいユウマが鬼気迫っていた。

ステージの真ん中に立つ者として誰にも甘えを見せずに、自分が率いなきゃいけないって重責に直面して張りつめていたものが、コウイチが無事に帰ってきたことで少し緩んだというか。

やっと心の内を晒け出せたんだろうけど、もしあんな事故にならなかったらすぐ俺がやった、って謝って日常を続けていくつもりだったんだろうか。それが成立したんだろうか。

ユウマの暴言に「おいユウマ…!」っていち早く摑みかかるフクダが相変わらずの腹心っぷりですばらしい。多分毎年、ほんと何度でも言ってるけど奥歯噛み締めて歯の間から唸るように声を出すフクダの怒りの芝居がすごく好き。フクダは「コウイチになんてこと言うんだ!」って舎弟の理屈でキレるけどコウイチに「フクダ…言わせてやれ」ってたしなめられて少し拗ねつつ一度は黙る。

そうやって勝ち誇った顔、何年見てきたと思う?偉いなぁお前は…」ここのユウマはなかなか腹立つ言い方していて、ユウマは自分がどんなにコウイチに立ち向かってもコウイチが小さい子を相手にするようにして同じステージに立ってくれない感じが嫌だったんだろうなと感じた。語彙力の敗北でしかないけど、ユウマのお芝居が本当にすごく上手かった。

おいユウマ…………お前、いい加減にしろよ!」フクダの溜めがすごくよかった。そこからの「言わせてやれって言ってんだ!」「あぁ言ってやるよ!」までのテンポの良さとの対比でフクダの溜めが活きていた。で、結構コウイチに蔑ろにされる。

ジャパネスクのとき、予備の刀を本物に替えたのは俺だよ!」「おい…お前!」それまで心配そうにフクダを見つめていたくせに、喉から絞り出すように声を出してユウマを見つめるマツザキがとても切ない。

第二幕、ジャパネスク。その時はきた。俺はミスをしたかのようにしてわざと刀を落とす。素手の俺とコウイチが決闘を続けるわけにはいかない。必ず誰かがフォローして予備の刀を差し出すと思った

何度でも言うけどこの「誰か」って言葉がキツい。仲間だと思ってたユウマが、マツザキのショーマストゴーオン精神を利用したってことだから。ユウマもギリギリの精神状態だから仕方ないんだけどその「誰か」の気持ちまで思慮が及んでいない。

ショーを続けるために、カンパニーのために自分が動いたその気持ちを踏みにじられたマツザキを思うと苦しい。仲間だと思ってたユウマに裏切られたのに、それに対して怒りより哀しみが先に立つマツザキが優しすぎる。

おい!」って言って首を振りながらユウマに背を向けて立つマツザキ。そんなマツザキを押しのけて階段に駆け上がるユウマ。ほんとにユウマはわりとマツザキを雑に扱う(笑)

わかったよなぁ!?抜いた瞬間、それが本物の刀だって。なのになんでお前はその刀を俺に渡したんだ!なんでだよ!続けるんだ続けるんだって!何を続けるんだよ!」「俺たちさぁ!みんな仲間じゃなかったのかよ!

食い気味にこれを言うマツザキがいい。去年は流れるようになってしまってたこのセリフがしっかり生きてた。ここからセリフの掛け合いのテンポがすごく早くなるから、マツザキのセリフが食い気味なのが大切なんだと思う。

去年より感情が安定して、いつも同じような熱量で顔をぐしゃぐしゃにして悔しさとユウマを慮る気持ちでぐしゃぐしゃの感情でこのシーンに存在するマツザキ、素晴らしい。

みんな仲間で、みんなと一緒にステージに立ちたい、その気持ちが人一倍強いマツザキだからこそ出た言葉。
仲間!?あぁ仲間だよ。でも俺は何をやってもコウイチに勝てなかった。焦れば焦るほどみんなも俺から離れていった。リカ!お前だってそうだろ。お前がいくらコウイチを好きでも、コウイチはお前になんか見向きもしないじゃないか

わたしは!コウイチについてくだけで幸せなの、ショーに突き進んでいくコウイチの姿が好きだから…

いつまでも自分の気持ちにウソついてんじゃねぇよ!誰も振り向いてくれない苦しみ、俺にはわかるんだ。俺もお前も犠牲者だ!お前らみんなそうじゃねぇのかよ!

ここ、去年まで「好きな人が振り向いてくれない苦しみ」だった気がする。誰も振り向いてくれないって、そこまで追い込まれてたのかなぁと思うと悲しい。

カンパニーのみんなもだけど、ユウマにもファンがいるはずで。わたしたちファンってなんなんだろう(突然闇発動するオタク)

そうじゃねぇだろ!コウイチが走ってく勢いで、俺たちつながっていけたんだろ!

コウイチは俺に、何があってもユウマの側にいてやれって…いつもお前のことを気にかけてたんだ

止まったやつは…!止まったやつは、切り捨てられるんだろ?

そうじゃねぇのかよ!」「そうじゃねぇだろ」、「コウイチが走ってく勢い」に対応しての「止まったやつは切り捨てられる」だと…もっと端的に言えば「走って」に対しての「止まった」だろうから、ユウマとフクダで対になっていて、ここの間にコシオカの台詞を入れたのはやや無理があると思う。内容的にも、そもそもこのタイミングでユウマに伝えることは必要なのか?っていうのが微妙なラインだと思う。

ずっと側にいてくれて、少なからずユウマの支えになっていたであろうコシオカの行動までもコウイチの差し金だったなんて(言い方)、何もかもコウイチの手のひらで踊らされてる感出てきちゃって本当にユウマがかわいそう…。
ユウマの「止まったやつは…」にハッとしてユウマを振り返るコウイチが新しかった。この時きっと「お前はもうステージに立つな!」発言のあたりを思い出してるんだろうなという勝手な想像をした。

今のお前にはわからない、何もかも明日の舞台のために」「このままじゃ進めない」の応酬、理解しないと進めないって言ったユウマに、「立ち止まるな!続けるんだ!!」ってただひたすらに自分の正しさを押しつけたコウイチが、自戒の念を顕わにした瞬間を初めて見た気がした。
「予備の刀を本物に~」のときのリアクションは、もはや一度の例外もなくマツザキを見ているからコウイチがどんなリアクションしているか全然見れていないけど、その時より大きい動きをしている気がした。気のせいかもしれないけど。

刀を渡すのがマツザキになる前(タツミだったころ)は見てたのかな…。そのころからマツザキのことしか見てなかった気がする。タツミの記憶すらほぼない…我ながらひどい。
俺もう疲れたんだ、全部壊してやりたかった。コウイチも、カンパニーも、何もかも…!」って剣を振り回すユウマに駆け寄ってはねのけられるコシオカ。ここも、さっきのネタバラシがなければよかったのに、もう今のコシオカはコウイチの手下感出ちゃってるからぁ…。そりゃユウマだってはねのけるよ、そりゃそうだよ。

リカ!お前の手で俺のこと殺してくれよ!それしか俺もう救われねぇんだよ…」強引にリカの手に剣を握らせるところがリチャード3世のシーンと重なるのは自明なんだけど、リチャードは「お前に俺は殺せない」って余裕を持って迫ってるけどユウマは本当に差し迫っている感じがして苦しい。

ここでユウマの胸に剣をつきつけるリカに「おいリカ本気なのかよせ!」ってコウイチが声かけるけど謎の倒置法が使われていてアメリカンな気配…って余計なことを考えてしまう(笑)
わたし、コウイチが帰ってきてまたみんながひとつになったらいいなぁって思った。たとえそれが幻想でも!そうなったら素敵だなぁって思った」「 幻想…?」「コウイチ!あなたは病院で…息を引き取ったのよ!! 」勘付いてたコシオカは自分の手を見つめるけど、フクダとマツザキはすごく微妙な表情をしていて。

先週までチューブでつながれて意識もなかったコウイチがこんなに元気に復活するなんて現実的じゃないって最初は2人も当然疑っていただろうけど、目の前に完璧なパフォーマンスをするコウイチがいて、一緒に踊る中で復活を信じて受け入れた2人。

コウイチとリカを交互に見つめて訳が分からない、という表情で首を振るマツザキがかわいそうすぎて。その悲痛に浸る間もなくリカがコウイチに刃を向ける。
マツザキは最初理解できないように首を振って冗談だろ?ってコウイチを見て、コウイチが「おいリカ、何言ってんだ。俺はここにちゃんといるじゃないか!」って発言にうなずいたりしてるんだけど、リカが「コウイチ、あなたも気づいて…!」ってコウイチに剣を突き刺したのを見て、現実を突きつけられる。

本当はあなたを失いたくない。でも、こんなに近くにいるのに、こうして触れているのに、あなたを感じることができないの。あなたの体、こんなにも冷たいの…

ここのリカ、立ち尽くすコウイチの隣に座り込んでコウイチの右手を掴んで頬を寄せたりしていて、密着しすぎでは!?っていうのはちょっと感じた。

今までのリカも同じようなことしてたような気がするんだけど、今回は特に気になった。コウイチとリカの距離が少し近いということなのかもしれないけど。
コウイチが死んだ!?おいリカ何言ってんだよ!冗談だろ?」「なぁコシオカ!嘘だよな?…なぁ!なんでお前なんも言わないんだ!…カイト!カイト、冗談だろ? おい、どぉしたんだよ!ゲンタ!」ユウマがゲンタに話しかけてるあたりで、マツザキはふらふらとコウイチに近づいていくんだけど、「マツザキ!何とか言えよ!なんでお前何も言わないんだよ!!」ってユウマに絡まれるからコウイチのところにはたどり着かない。ユウマの問いかけにマツザキは首を横に振るだけで何も答えない。

この後「ラニシ!フクダ!」って言うときもあった。少なかったけど、何回かは言ってた。ユウマの感情次第なんだろうけど、これ言うことでカンパニー全員に問いかけて、みんなの反応を見る時間ができるのがいいなと思った。

オーナー!ねぇオーナー嘘だよね!?嘘でしょ、嘘って言ってよ……言えよぉ!!なんでみんな何も言わないんだよ!!俺は信じないぞ!俺は絶対信じないからな!!」とにかくコウイチの死を受け入れられなくて、誰かに何か言ってほしいユウマが切なすぎて、綺麗な顔ぐっしゃぐしゃにして鼻水まで垂れ流して泣いてるから何度観てもここで涙する。

床にうずくまって泣くユウマにコシオカが一歩近づくんだけど、リカが「ユウマ逃げないで!もう一度よく考えて!前に進むというのがどういうことなのか!」って駆け寄る。コシオカが一歩近づくっていう情報は越岡担に教えてもらったんだけど、ここのリカの台詞は正論すぎてちょっと説教じみてるからコシオカなら何を言うのか気になる。ユウマに寄り添うのかな。「わたしたちは前を向かないといけない、前に進んでいかないといけないの!ねぇお願い…みんなも気づいてよ、お願い…」って泣きながらふらふらとステージの真ん中に進んでくるリカ。すごい熱演なんだけど、ここはユウマとコウイチのシーンだからリカはここまでやらなくてもいいような気がするのはわたしが過去のリカと比べてしまってるからなのかなー。

もういい…!ありがとう」 でリカを止めるコウイチ。止めてもらえて少しホッとするくらい、リカの声が場を支配してる感じがしていた。美織ちゃん、声の個性が強いんだと思う。瀧本美織です!!って主張しているような声をしてる。

俺も全てを受け入れるさ!ユウマ!俺はいつもお前を挑発し続けた。そのたびにお前は立ち向かってきた。あの事故の時もな。あのとき、あの状況の中でお前はショーを続けたんだよ、俺言ったよな。何があってもそれに対応するのは当たり前だって…対応できなかったのは俺の方だ。お前はもうショーを続ける強い心を持ってる。だから俺がいなかった間も、事故のあったこの劇場で、ショーを続けていたんじゃないのか」「…コウイチ!」「俺たちは、一つ傷つけば新しい表現が見つかる。一つ苦しめばまた新しい表現が作れる。ボロボロになる、その分だけ輝けるんだぞ」「コウイチ…!」「自分を殻に閉じ込めるのはもうよせ」「なぁコウイチ……っ!

コウイチの手を握って改めてその体温にたじろぐユウマ。それに気づいて手を引くコウイチの表情があんなに寂しげだって今回初めて知った。

コウイチだってそりゃそんなにすんなり自分の死を受け止められたわけじゃないんだよな。今まで何を見てきたんだろう…。

コウイチ! 俺をもう一度お前のステージに立たせてくれないか?それが今、俺が進むべき道なんだ。みんなも、頼む…!

コウイチのことを追いかけるのに精いっぱいで「みんな」のことを顧みる余裕なんてなかったユウマが、ここで「みんなも頼む」って言ったところに成長を感じた。
ここで即答できないコウイチ。「ショーマストゴーオン」を信条にしてきたコウイチにとって自分が既に死んでいて、いつ消えるのかわからない、ショーが止まるリスクがあるステージに立つことは自分を変えることになるから即答できないのかな、とぼんやり思った。

俺にはもう時間が限られてるだろう。いつ消えてもおかしくないからな」「「コウイチ!」」リカの「コウイチ!」はそんなこと言わないで! 的な意味なんだと思うけど、オーナーが「…コウイチ」って言うのがよくわからない。ここに限らず、今回のオーナーの発言は意図が見えないところが多かった。「うちの劇場を使いなさい、わたしがなんとかするわ」的な意図なのかな、「安心しなさい」って包み込むような雰囲気は感じられた。

包み込むようなんだけど、美波里さん的な母性ではなく、あくまでもオーナーとしてややビジネスライクな感じ。すごく親身な上司的な。

ショーの途中でもしその時が来たら…わかってるな」「行くぞーーー!!」この「行くぞ」の迫力がすごい。