ふぉ〜ゆ〜の宝を愛でるブログ

胸の中のアクセルを踏み込んで

Endless SHOCK2018 雑感(2幕前半)

2幕!!

2幕は終始ユウマの演技が光ってる。もうSHOCKでは泣かないかと思ってたら2018年、毎回泣かされてる。

そろそろ2018年のSHOCKも終わっちゃいそうなのにようやく2幕がまとまった。しかも長くなったから、謎解きのシーンの前まで。

 

☆Prologue
♪死への招待
なぁ、コウイチ、覚えてるか?子供のころ、ダンスのレッスンがつらくて、俺いつも屋上に逃げて一人で泣いてたんだよね。いつだったかなぁ、いつものように屋上に行くとさ。その時は雨が降ってたのにコウイチがずぶぬれになって踊ってたんだよ。なんで雨降ってんのに踊ってんだよって思ったけど、あれを見たときから、もう、ついていけないと思ってたんだ…。いつかは追い越してやる、そう思ってやってきたのに…ねぇコウイチ、どこ行くの
コウイチの病室の窓を見つめるユウマが哀しすぎる。幼くてかわいくて甘えん坊ででも頑張り屋さんだった1幕のユウマが、事故を経て強くて哀しくて孤独なライバルに成長していて、これを30分の幕間で切り替えてくるの本当にすごい。でも、「いつかは追い越してやる、そう思ってやってきたのに」コウイチがいなくなったのはユウマが刀すり替えたからだけどね?誰のせいでもなくユウマのせいだけどね?とわたしの中の理性が叫ぶ。

ヤラはどんなにダンスのレッスンがつらくても食らいつきそうなライバルだったから、ウチの方が屋上に逃げそうだったんだけど、彼は泣くんじゃなくて拗ねてそうで。ユウマはまさにできない自分が悔しくてさめざめと泣いてそうな感じだった。ヤラに関しては反骨精神というかコウイチに立ち向かう力が強いから、むしろ誰よりも雨の中屋上で踊ってそうだよね…って思ってた。

 

Dead or Alive
この曲、マツザキにすごい合ってるって何回も言ってるけどまた言う。脱力感がすごくいいのと、歯の矯正が終わった松崎くんは躊躇なくお口開くようになったから表情も豊かでとにかく最高。
女ダンさんに足掴ませて抱きかかえて前進するやつ、マツザキとテラニシがやってんのかな?あれ、女ダンさんはマツザキの股に顔突っ込んでるしマツザキも女ダンさんの股の間から顔出しててなかなかにきわどいポーズだなっていつも思ってる。コシオカは肩車でフクダはなんか背中に甲羅みたいに女ダンを背負ってる。マツザキのやつは体への負担が大きいのか、直前に抱え上げて下ろすときもいち早く下ろしてる。去年までのフクダは1人で歩いてた気がするんだけどちゃんと見てないからわからない…。でもフクダにマツザキのやつやらせちゃダメなのはわたしでもわかる。意図せずR指定がつく。
「深い闇へと迷い込んでくほら今すぐにTell me now Dead or Alive」のところかな?舞台のセンター、コウイチの後ろで後転するマツザキのお背中が見えてありがたい♡

 

シェイクスピア・シアター
今年のSHOCKはシェイクスピアをちゃんと観るって個人的にテーマを決めて、ハムレットとリチャード三世は文庫版の訳本を読んだ。台詞もできるだけしっかり覚えようと思って聞き取ったけど深読みすればするほどわけわからなくなった…結局(笑)

弟に暗殺された前ハムレット王。弟クローディアスは王座について、未亡人になった兄の妻ガートルードを妻にする。その結婚が気に入らない王子ハムレットが、前王である父の亡霊に出会い、自分暗殺したのがクローディアスだと知らされ復讐を誓わされるシーン。

極悪非道な人殺しに復讐せよ!これほど醜く、卑劣な殺人はない。誓え、復讐を!剣にかけて誓え!この世は雑草の伸びるままに任せた荒れ放題の庭。胸のむかつくような者だけがのさばり、蔓延っている」「心して聞け!時間はわずかしかない。そなたがわたしを愛していたというのなら、悪虐非道な人殺しの恨みを果たしてほしい」「人殺し…!違う、あれは事故なんだ…!」「だが……殺されたはずの俺は生きている」ここまで、コウイチが前ハムレット王。ユウマとすれ違って、マントを外してガラスが割れるような音でセンターに立ったコウイチは王子のハムレットになってる。
満天の星よ、大地よ。俺をしっかり支えてくれ。この身を忘れるなよと?あぁ忘れるものか、この狂った頭に記憶が残っている限り。明日からは狂気という衣装にこの身を包み…裏切り者に死を」狂ったふりをして、父を殺した叔父への復讐を誓うハムレット。「違うんだ、コウイチ…!」「生か…死か。それが問題だ。どちらが男らしい生き方か。裏切り者に死を……その胸に剣を!!
有名すぎるハムレットの台詞。"to be, or not to be?"
爆竹の音でゾンビが動き出して、ユウマを奈落へ。コウイチはゾンビたちに囲まれるようにしてセンターから奥にはけていく。
BGMが転調して、ゾンビたちの中からコウイチが出てくる。ここから、リチャード三世の話に。

リチャード三世は、自分がのし上がるのに邪魔な人間を片っ端から片付けていくやばいやつの話(ざっくり)。「やっと不満の冬も去り栄光の夏が訪れた。我が一族に不機嫌な顔を見せていた黒い雲も、今は大海の底深くに飲み込まれたのか、影さえも見えない!だが…俺は生まれながらの捻くれ者で、五体の美しい均整を奪われ、醜く歪み、出来損ないの未熟児としてこの世に送り込まれてきた。そんな俺に!こののどかな笛の音に酔いしれる平和な時世に一体どんな楽しみがあるというのだ!」全然関係ないけど、コウイチが五体の美しい均整を奪われ…とか言ってもあんたそんだけ顔面の美しい均整もらってんだからいいだろって思ってしまった。ブスの僻み。
……となれば心を決めたぞ。」ヤラはここも一緒に言ってたけど、ユウマはこの後から加わる。「「俺は悪党となってこの世の中の虚しい楽しみを憎んでやる」」でコウイチとユウマが入れ替わる。リチャード役がコウイチからユウマになる。
リチャード(ユウマ)がアン(リカ)を口説く。アンの夫もリチャードが殺しているのにしらじらしく口説く。「国王は優しく、穏やかで気高い王だった…」「だとすれば天に召されるに相応しい人物だったわけだ。貴女から立派な夫を奪ったのは、もっと立派な夫を与えるためだった」この思考回路はやばいな、と思う。自分で殺しておきながら天に召されるにふさわしいとか言うか…?ここでリカを後ろから抱いて悪い顔で笑うユウマがすごいかっこよくて…。優馬くんに性的な魅力感じたことほとんどないけどこの一瞬はドキッとするほどセクシーだった。このセクシーなユウマをビンタできるリカ強すぎる。わたしだったらユウマに落ちる。リカはコウイチがいなくなったあと、ユウマを受け入れるのかな…っていうのと、1幕のユウマの指輪を拒んだリカも少し頭によぎった。
貴女の夫を刺したのはこのわたしだ!だがわたしをその気にさせたのは、貴女のその天使のような美しさ。さぁ、その剣を取るのか、わたしを取るのか…」リチャードとしては刺せるものなら刺してみろ、どうせ刺せないだろという挑発的な発言だけど、ユウマは本当にリカが好きだから、リカに刺されて死ねるなら本望という恍惚にも見える表情をしているのがすごくいい。
剣を突きつけつつ、結局ユウマの胸に剣を突き刺すことはしないリカ。「凶悪な己の所業が見たいならご覧。これが、殺戮の見本!」の言い方はどのリカでも毎年あれが正解なのか疑問に思う。何でここだけこんなにクサイ芝居させるんだろう。
棺から死んだはずのコウイチが出てきて動き出すの、なかなかの恐怖だからユウマじゃなくてもビビると思う。しかも自分が殺したとなればなおさら。コウイチの姿に怯えて「うぁぁぁぁぁ!!」って叫んで後ずさるユウマを押さえつけて羽交い締めにするフクダ。マツザキは起きて周りのゾンビたちに挨拶するみたいに右に左にふらふらしてる。ここはリチャード三世のところだけど、元王の亡霊というのはハムレット的要素でもあって。そもそも、コウイチが亡霊になって出てきたり剣を取り違えて死ぬっていうSHOCKの話は全体的にハムレットにつながるところが多い。ハムレットの最後は、領土を巡って敵対していたノルウェーの王子フォーティンブラスに王位を譲るから、ここもライバルのユウマに後を託すSHOCKのストーリーと重なると強引に結びつけて言えなくもない。
思い起こすがいい。花の盛りにあるわたしを刺したあの日のことを。絶望して死ねぇ!暴逆を受けた我らの呪いを受けよ。お前の犯した罪の恐ろしさに震えながら死ねぇ!」「絶望して死ねぇ!」ってフレーズがキャッチー過ぎてやたらネタ的に使ってしまいがち。「待って、コウイチ!違う、あれは事故なんだ…」「その夢には血生臭い死のみ現れるがいい。絶望して死ねぇ!!」で、フラフラしながら舞台の前に出てくる福松がシャキッと立ってマスクを外す。「フクダ?マツザキ?」直前までゾンビみたいにフラフラしてるのに、マスクを外す瞬間一気にここが舞台上だという自我が芽生えたみたいにしっかり前を見据えるの、とてもかっこいい(隙あらばデレる)。
ユウマにとってフクダとマツザキは血生臭い夢の中の登場人物で、自分の罪を思い出させるような存在なんだなぁと思うと、マツザキがユウマとまた一緒にやりたい、仲間だと思っていることを思い出して寂しい気持ちになる。で、福松きっかけでストーリーはリチャード三世のクライマックス、リチャードが追い詰められるシーン。
馬だ…馬をくれ!…ろうそくが青白く燃えている…何を恐れる、俺自身をか。俺は俺だぁ!!ここには人殺しがいる、この俺だ!俺が死んでも憐れむものは一人もいないだろう…当たり前だ!!俺が俺に憐れみを感じていないのだからな。馬だ…馬をよこせ!代わりに俺の王国をくれてやるぞ
リチャードは足が悪いから、逃げるのに馬が欲しいんだなぁ…他人の生を踏み台にして得ようとした王国を渡してまで、生にしがみついて逃げようとする。マツザキがコウイチに剣を差し出して、フクダがユウマの持っていた剣を奪い、コウイチが剣を突き刺す。マツザキがコウイチに渡す剣が血に塗れていることに今年気づいた。首を振って嫌がるユウマの周りに亡霊だかゾンビだかが集まって、無理やり剣を抜かせる。「やぁめろぉぉぉ!!」って言いながらコウイチに斬りかかるユウマ。斬った瞬間、ユウマは助けを求めるようにフクダとマツザキのことを見るんだけど、ユウマの夢の中の2人は真顔でただ見つめ返すだけで助けてはくれない。コウイチにすがりつくユウマを、ゾンビたちが抱えて引き剥がすのもかわいそう…。

 

☆オーナーの劇場のバックステージ
♪Don't Look Back
今日もまた夢を見た。コウイチがやりたかったシェイクスピアの芝居の中に、俺がいるんだ。俺は怯え、息ができないくらいの苦しみに苛まれる。俺は必死にコウイチをおいかけた。でも、すべてはNYの光の中に消えていくんだ」光の渦に、だったかもしれない。

ユウマは「今日もまた、夢を見た」の前にちょっとはっとするような目覚めたような動きを入れてる。ヤラがどうしてたか明確に覚えてるわけじゃないけど、そのまま落ち込んだようにしゃがみこんで喋り始めたような印象があったから、ユウマは寝て起きて起きぬけで歌ってる設定なんだって思った。
ユウマかわいそうすぎるしこれがユウマの夢の中だとしたらもう相当追いつめられてるから許してあげて…という気持ちになる。「その夢には血生臭い死のみ現れるがいい!」とかコウイチが言うからぁ…せめてユウマに安眠を…と望む。
ユウマの高音を出すときの声(最後の「forever」のところ)松山千春のモノマネするときの声の出し方と一緒だな、って思うのはやめたい。
なぁコウイチ、なんであの時続けろって言ったんだ。本物の刀をお前が使うことだってできたはずだろ。なぁ、答えてくれよ!コウイチ!!」で下手にユウマの影、上手にもユウマの影、動いて真ん中で合わさってコウイチのシルエットになる演出。あんなにマッチョになったのにまだコウイチの華奢さが際立つ。コウイチ(というか光一くん)は、マッチョとかそういうんじゃなくて骨格が華奢。
「過ち問わずに愚かさ気づかずにその心の痛みは拭いきれない」って歌詞、ユウマがかわいそうすぎる。いくらユウマにかわいそうな役が合うからってかわいそうすぎるから誰か助けてあげてーーー!(他力本願)
「何で雨降ってんのに踊ってんだよ」って言ってたユウマが雨の中踊るのすごく感傷的だし、声掛けて無視されても手を掴んで自分の傘押しつけてユウマを見守って、コウイチの病室の窓を見つめるコシオカもすごくよかった。でも傘は2本持ってきたほうがいいよ、濡れちゃうし。ユウマと相合傘する前提だったのかもしれないけど。

 

☆オーナーの劇場
♪New York Dream
コウイチが出てきて、誰もいなくて電気つけて、リカが「誰かいるの?」って戻ってくるところ、コウイチの顔写真が回るだけじゃなくて光るようになった。そしてその光量がすごい。今年のカウコンのNEWSの衣装くらい光る。
リカ~?お前まだいんのか~?」のマツザキの声が好き。思い出して苦しくなれるくらいには好き。コウイチがいることに驚いて「コウイチ!!」から「あのとき渡した刀が本物だったなんて、俺…気づかなかったんだ。コウイチ、ごめん…!!」まで本当に悲痛な顔をしていて、見ていて苦しくなる。フクダが「先週も病院に行って…マツがチューブ抜こうとして、、」とか「コウイチが起きないからキスしたら起きるんじゃね?って…キスしたんだよなぁ!」とか言っても、当たり前かもしれないけど笑わないマツザキ。真摯に、丁寧に役に向き合うところ、ほんとに大好き。「ごめん!!」のとき、声振り絞って叫ぶようにしてるけどあれは笑わせにいってるとこじゃないからね、多分。本気でやってるんだから笑わないで…っていつも思う。

ここに限った話じゃないけど、何回もSHOCK観てる人たちがここ笑うとこだよねーってところでフライング気味に笑うの、好きじゃない。おまけにここは笑うところじゃないから!マツザキは本当に後悔していて、コウイチは笑えよ!って言うけど自分のせいでコウイチが…って思ってるマツザキがコウイチより先にふざけられるわけないよ…なんでそこわからないの?タツミのときとか、みんなあそこ真剣に見てたじゃん!って軽く憤ってる。笑う場所じゃないのにマツザキが笑われることに過剰に反応しがち。笑ってもらえるのはマツザキのキャラありきだっていうのもわかるけど。
コウイチが責めないのわかってるしマツザキにとってはあれは本当に事故だから、咄嗟の機転でコウイチに予備の刀渡したつもりが本物の刀渡しちゃって、しかも直前に「刀の確認しておけ」って言われてたのに…っていう1年分の後悔をさらけ出して素直に謝れる。コウイチが帰ってきたのはうれしいけど、心配そうな顔をしていて。
そんなマツザキの表情が晴れるのは、「光り輝くステージは忘れずに待っている あふれる情熱消えることなく夢へと変わってく」ってコウイチが歌いだしたところ。帰ってきただけじゃなくて、スターとしての、あのときのままのコウイチが帰ってきた!!って喜びと安心。「ふぉぉ~!!」って興奮が抑えられず、ふわ~っと花が開くみたいに明るい表情になるのがすごく素敵で、心があったかくなる。
コウイチにハットとステッキを渡すところは、毎回マツザキの見せ場。猫パンチしたり受け取ってくれなかったりで「今のは取れた!」とか「目の前!!」とか言いながら「はぁい♡」って渡すのがとにかくかわいい。で、マツザキがかわいすぎて(?)コウイチが音を見失う。やむなし。でも「お前のせいで音わかんなくなった…!」とか言いつつだいたいしっかり合わせてくるからコウイチすごい。ちなみにあのステッキもハットも受け取れるはずだからマツザキのせいではない。
「町中を照らす Mm ステージライトさ Yea」の「Mm~」に合わせてステッキをついて客席に背を向けてお尻回す福松が最高にキュート。特にマツザキはスキニーパンツを履いてるからすごくいい。2か月の公演で、上半身はどんどん痩せてきてしまうマツザキもとい松崎くんだけど、脚はしっかり筋肉がついて逞しいからスキニーパンツがすごく似合う。23階の笑いでもGACHIでもパンツ姿披露していたけど、どんどん脚のライン出せばいいよ!めっちゃかっこいいから!SHOCKの衣装はスタイルの良さ際立つ系のものが多くて最高だな…!!
この曲はインペリアルガーデンシアターのユウマのステージとリンクしてて、白いタキシード?に白いハット被ったユウマとコシオカたちを見たいと思うんだけど、いかんせん手前でマツザキ踊ってるから見られない。
個人的には「かかと鳴らして」の振付がバリ好み。あと、最後の「Let's celebrate 今宵も 軽やかにステップ踏んで シルクハットにスティック指で回して 踊り明かそう」で福松も歌うのがすごい好き。「Let's celebrate~」って前に出てくる感じ、最高にテンション上がる。コウイチ軍団感がすごいある。
ユウマならショーを続けてるよ、あの劇場で」「インペリアルガーデンシアター…」「あいつに戻ってこいって言いたいんだけど会ってくれなくて」「コシオカが間に入ってくれてるんだけど…あいつ、全然聞こうとしないって。……あんなことがあった劇場で、俺なら続けられないけどな」コシオカが間に入ってくれてること、ユウマは話を聞こうとしないんじゃなくて、会ってもくれないこと。ここのセリフが少し変わったことでユウマのライバル像が見えた気がした。コシオカはユウマの傍にいるけど、フクダもマツザキもずっと一緒にやってきた仲間だったのに、それをシャットアウトしてまでショーを守りたかったユウマ。3ゆ~に甘やかされて、何ならテラニシとかにもイジられつつ大切に見守られてきたユウマの独り立ちと贖罪の過程なのかもしれないと初めて思った。今まではヤラが大人としてしっかりしたライバルだったからここまでライバルに感情移入してSHOCKを見たことがなくて。本当にちょっと「やっとトップになれたって意地でも張ってんだろ」って思ってた。このセリフも今回はなくなって、ユウマが「やっとトップになれたって意地でも張ってる」なんてフクダも思ってはいないんだろうなっていう、そういうライバルの在り方が描かれていたと思う。

 

☆インペリアル・ガーデンシアターのステージ
♪Higher
ユウマのHigherはなかなかの粘着質で意外だった(褒めてる)。「だれ一人俺を超せない」とか言うこの曲はギラギラしてるのがすごい似合う。ギラギラして、自分がセンターに立って必死でインペリアルガーデンシアターのショーを守ろうとしてるから、この曲のユウマはすごい孤高な存在に見えた。一人で高いところに立ってるから回りでみんなが支えてくれてるのが見えてなくて、「俺は一人だ…誰も俺に振り向いてくれない…」ってなっちゃってるんだろうな。ちょっと、1年前のコウイチに通じるところもある気がする。立ち止まっちゃいけないってそれだけで頭がいっぱいになっちゃってる感じとか。でもコウイチは「俺はアイツらにどう思われても構いません、それでアイツらがもっと上を目指してやる、そう思ってくれるなら」って突っ走ったのに比べて、ユウマは自分が理解されることを諦めてない。みんなに受け入れてもらいたくて、そういう意味ではコウイチよりカンパニーを頼って、仲間を欲してる人なんだろうなと思う。だからこそ、コウイチの「どう思われたっていい」っていう割り切りに納得がいかなかったんだろうな、説明を求めたんだろうなと。
もう一曲やるなんて聞いてないぞ!」「俺だって聞いてないよ!でもやめるな、続けろ!」っていうユウマの率いてる感にぐっと来た。コシオカは寄り添ってるお兄ちゃん的な役割なはずなのに、そのコシオカさえも引っ張っていくぞという気概で、ユウマはしっかり座長だったんだな~と思った。ヤラだと年齢的にもそこを率いて当たり前みたいに思ってしまうところがあったから、ユウマの年齢、立ち位置で座長として立っているってことでそのすごさがわかるというか…本当にコウイチの後継者としてのユウマを感じた。(光一の後継者としての優馬というわけではなく。。)
そしてコウイチと一緒に出てくるマツザキのドヤ顔がすごい。コウイチが脱いだ赤レザージャケットを受け取って上手袖に投げるのが割と流れてしまうのはいつもなんだけど、あれは何が正解なんだろう。
ユウマと一緒にやりたいのに会ってくれなかったってことは、きっとユウマとマツザキが会うのも久しぶりなんだろうし。
そこがほんとに目指した場所か その輝きが全てなのか」って出てくるなり説教くさい歌うたってるコウイチ。Higherの曲中、去年まではマツザキが結構ヤラのことを気にかけてて、下手の袖を見ながら踊ってたんだけど、今年はコウイチが戻ってきた喜びでニコニコで踊ってて、ユウマにも「お前も入れよ!」ってアピールはするけど戻ってきたコウイチのショーを盛り上げることの方が強くなっていた。コウイチの側近感が強まって、立ち位置が明確になった感じはする。そしてこの曲のダンスも本当にかっこいい。「I know you know that we should get together now」のところで、you knowって客席に指を向けるフリが好き。口を閉じてドヤ顔で前を指差す顔がかっこよすぎるからあの瞬間をステフォにするべき。

Higher終わりでプレスの人たちが「コウイチさん!!」って出てくるところ、ステージの真ん中でコウイチを挟んで当たり前のようにフラッシュを浴びるフクダマツザキがすごく軍団感あっていい。でもコウイチが取材されてる間にユウマのところに近寄って声かけてて、やっぱりカンパニーの仲間をすごい気にかけてるマツザキを感じられた。