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ふぉ〜ゆ〜の宝を愛でるブログ

胸の中のアクセルを踏み込んで

縁〜むかしなじみ〜初見雑感

ふぉ〜ゆ〜 舞台 縁〜むかしなじみ〜

【2016.9.11 Sun. @シアタークリエ】
縁~むかしなじみ~ 初日

前日から急にそわそわしだして、緊張で顔がこわばり呼吸の仕方を忘れかける。もしかしてヲタクって生命にかかわる重大な病なのではないかしら(笑)


多くのふぉゆ担であふれるクリエ前。久しぶりのクリエ…!しかも最後に入ったの1月末の花男だから自担の現場じゃない…(笑)見知った顔がいっぱいでとても楽しい雰囲気。担当に即した…というか舞台班だからなのか年齢層高めでジャニオタ大集合にも関わらず落ち着いた雰囲気の劇場前。でもみんなそわそわしてる。ありがたいことに自担の主演舞台は初めてじゃない、だからこそ言い訳はゆるされない、今回はどんな作品になるのか、ふぉ~ゆ~を好きな人はもちろん、ここで初めて観る人を惹きつけて今後に繋げられるのか…。一介のヲタクが考えてどうにかなるものではない。それでも自担の活躍をひたすらに願い、どうしようもなく思いを馳せてしまうのはヲタクの宿命だろう。初日のクリエ前に集うふぉゆ担の面々も例に漏れずそんな思いを抱えたものだった(と、わたしは感じた)。
「祝 初日」の看板を写真に撮ってから劇場入り。f:id:ei1020:20160913001334j:imageもぎりのお姉さんが祭りの法被着ていて、客席内には小太鼓と笛の祭囃子が流れていて浮かれた感じ。ねぇ、知ってます?福松担が3月31日のSHOCK千穐楽から163日ほったらかしにされてたの。それなのに君は「祭り」とか言って浮かれてるの?ねえ、それってどうなのよ……わっしょーーーい!!!(わたしが1番浮かれてる)

開演と同時に暗転。祭囃子の音が大きくなり、ざわざわした声と足音が聞こえる。背後で空気が動いた気がしたけど、関係者が入ってきたのかと思ってステージだけを注視していたら、突然耳元で松崎くんの声が聞こえた気がして、幻聴!?と思ったら明転。伝家の宝刀、通路登場(笑)下手から越・福、上手から辰・松。初日に上手にいられてよかったー!と心から思う単純なヲタク。

なんか変なもの齧ってる健太(松崎)。棒に刺したきゅうり持ってる大樹(福田)。良毅(辰巳)の醸し出す雰囲気の幼さと大樹が半ズボン履いてることに少し幼さを感じる。和也(越岡)はごめん、見れてない…。花火見ながら、「祭りは盛り上がるな~、最高だよな!」って話す4人。「ビールのみてぇな!」っていう健太にわたしは「あ、やっぱり大人なんだ」って思い直したのに「ダメだろ、俺ら中学生なんだから」って大樹の衝撃発言。え、え…中学生。良毅と和也はかろうじて…大樹はフィルター5枚くらい通せばなんとか中学生かもしれないけど健太は無理!(自担だけど)どう見ても30代!(自担だけど)劇中でも「お前どう見ても中学生じゃねえ!」「この前平日に○○行ったら今日はお仕事お休みですかって聞かれた!」ってネタになってたけど。「きっとずっと変わらないよ、30くらいになって年齢が追いついてくる」「いいなー、変わらないのいいなー」と冒頭から思いっきり外見をイジられる自担(笑)まぁでも中学生設定なので、良毅はすごくかわいかった。あんなかわいい男の子田舎にいたら連れ去られちゃうくらいかわいい。大樹はやんちゃな男の子だし、和也はマドンナのことしか考えてない。でもそれぞれが「甲子園に行くんだ」「公務員になってお母さんを楽にさせてあげる」「親父みたいな漁師になる」ってわかりやすく夢を語り、「いつか4人で誰もみたことないような“だんない節”をやろう」で縁の世界に引き込む。導入部としてはとてもよかったと思う。ここではやっぱり辰巳のお芝居が際立ってた。ただ中学生の青春と日常を謳歌している3人と、苦労を知って秘密を抱える良毅じゃお芝居も違って当然だけど、ここは辰巳がすごいなって感じるシーンだった。約1名、外見がどうしても中学生に見えなくて話してる内容頭に入ってこないおじさんいたけど…。このシーンで2本もイカ焼き食べてて過保護な松崎担は小食な松崎くんの胃袋が心配。


そこから2年後…くらいかな。野球推薦で高校に入ったのに肩を壊して雑用させられて、高校辞めてぐれる大樹と、それを止める和也と健太。高校生の和也と漁師になった健太は大樹のことを真剣に心配していて、肩壊したとか高校辞めるとか言うなら相談しろよ!っていうんだけど、まじめに漁師になろうと努力してる健太と公務員になる夢に近づいてる和也には相談できなかった大樹。思春期のイラつきから「漁師にでもなるかなぁ、店でも継げばいいかなぁ」なんて当てこすり言って、お母さんを亡くしてお父さんが落ち込んで荒れて、それでも本気で漁師やってる健太がガチキレして殴り合う。でも「一生懸命やったんだからそれで肩壊したんだから仕方ないんだよ」「つらかったら休んでいいんだよ」「立ち止まってみればいい」ってSHOCKの最後にオーナーがコウイチに語りかけるようなことを和也に言われて仲直りする3人。そして「良毅は今頃なにしてるんだろうな…どこにいるのかな。あの事故、ほんとに良毅の親父さんがやったのかな…」「そんなわけない、劣化した電線から漏電したんだって親父が言ってた」「“だんない節“はもうやらないのかな…」であの日突然いなくなった良毅にも思いを馳せる。ただただ楽しくて、祭りは賑わってて順調だった日常が、あの日の事故と良毅の失踪を境に、健太の言葉を借りると「潮目が変わ」って負のスパイラルに入っていく最中。各々の事情が悪い方向に変わっていく中で、変わらない3人の友情とそこに当たり前のように存在する良毅の不在。バランスの悪い思春期の精神状態の表現が露骨で、とてもよかった。どうでもいいけど高校生のくせに慣れた手つきで煙草に火をつけるぐれた大樹が死ぬほどかっこいいからこの瞬間のクリエにわたしの墓を掘ってほしい。


そこからさらに12年後(くらい)。大樹が両親のお店を継いでいて、そこの店に魚を卸してる健太。大樹の店だけど料理はおばあちゃんがやっていて、そこに毎日入り浸る健太のお父さん。市役所の生活環境課(だったっけ…ごみ処理の担当)で、週末はパチプロの和也。公務員って賭け事いいんだっけ?法的には問題ないんだろうけど…今のご時世叩かれて炎上案件なのでは。

土地を売るの売らないの、近くの高台に高級ケア老人ホームができて、安値で土地売ってそのホームに入る老人もいたり、海を埋め立てて水族館つくって観光で町おこしする。って過疎化の進んだ田舎の開発のプロトタイプみたいな話が盛り上がり、生まれ育った故郷を守りたい若者と、東京から来た人情のわからない不動産会社…の下請けの地元のや○ざさんの対立。

主にや○ざさんと健太・大樹の対立で、立場的に行政の人間だからあからさまには対抗できないものの自分の家の薬屋の土地は売らずに頑張ってる和也。和也がパチンコ屋でやたら声のいい先輩(名前忘れた)から鞄預かって、そこに200万入ってて、それが町の老人から買い叩いて元請けに過剰に請求した差額で、町長に渡る裏金だった、っていう救いようのない話。その元請けに良毅と、中学時代に和也が憧れてたマドンナがいる。ちなみにマドンナは地元のや○ざの組長の娘。なんてこった!混乱するわ(笑)ここのあらすじはどうにもうまく書き残せないからあきらめる。

脇道に逸れてでも書き留めておきたい萌えポイントは、薄汚いTシャツとズボン履いてるだけなのにイケメンすぎる大樹。居酒屋にあんなイケメン店長がいたらどんな田舎でも東京から若い女子殺到だし食べログの点は3.8くらいいく。なんてったって情報社会だし。そしてシリアスなシーンでマドンナにメロメロして雰囲気ぶち壊すかわいい和也。「え~~変わんない!めっちゃキューティクル!」てメロりんしてたり、「高校では新体操部!」とかストーカーじみたこと言ってて最高だった。

で、本筋では「この町にいたくせにお前らはこの町が廃れていくのを黙ってみてただけでなにもしてこなかった。」「大樹が動かないと何もできないのか!」「親が、家がって言い訳にするな!」って良毅がすごい責め立てるんだけど、わりと理不尽(笑)SHOCKで言うなればコウイチのポジションが良毅なのかな。目的のために突き進むことが大事だと信じて疑わない感じ。真っ直ぐすぎて現実味のない感じ。ジャニーズの舞台の主人公になりがちなタイプ。でも現実問題、親が死ねば環境変わるし日々の生活のために必死だから町おこしまで手がまわらないよね。目が見えなくなりそうなおばあちゃん支えて必死で店守ってるし、漁に出ながら勉強してるし、病気のお母さんのために公務員しながらパチンコで稼いでるし(?)。

「興味ないのかよ!HPに開発の企画書公告出してるよ!」って良毅は言うし、実際東京の企業間ではHPでの公告はみんなが目にするものだしそれでいいんだけど、ご老人中心の田舎の社会ではそれは公告にはならないんだよなぁっていうのは東京にいると忘れがち。松崎担だし基本的に健太の立場に寄り添って話を追っているんだけど、ついつい不動産会社の気持ちに立って観てしまう部分もあってややこしい。

良毅にとって、それだけこの3人に懸ける期待が大きかったんだろうなっていうのは伝わってきたけど、毎日の生活のやりくりに必死な中3人にそこまで期待する、期待するだけじゃなくてできてないことを罵倒するのは酷じゃないかと思う…のはわたしが甘やかしてるだけなのかな。3人をどうにか奮い立たせたくて煽りまくる良毅と3人の間で論調が高まっていくなかで、お母さんの手術にお金がかかるから、もう薬屋は売ることに決めたって白状する和也。「頑張ったんだ、みんな事情があるんだ、仕方ないんだ…」って慰めあう3人。町おこしをしたい気持ちはある、でもタイミングとかあってその時その時で最善を選択してきたはずなのにその目標から遠ざかってしまう。そういう切ない現実を良毅の目の前に突き付けていく、それでも3人を責め続ける良毅。特に大樹に思い立って旗を振ってほしいんだろうなっていう煽り方をする。

で、そうやって3人(とわたし)の良毅への反発が高まってきたところで健太の親父が「良毅の言ってることは正しい!俺たちを言い訳にするな!自分で旗振って道を切り開けよ!」みたいなこと言い出して健太がキレる。ついでにわたしも(心の中で)キレる。「お母さん死んでから毎日飲んだくれてるくせに!親父なんか死んじゃえ!」と言ってはいけないこと言って、大樹のばあちゃんに殴られる。そして親父が飲んでた酒が実は水で、健太が勉強するようになってから酒なんか一滴も飲まずに健太が漁に行ってる早朝にパチンコ屋の掃除の仕事始めてて。健太は健太でお父さんの体が心配だから最後まで自分で面倒見るために介護士の資格取るって勉強してて。もうなにこの親子。信じられない。お互いに思いあってるのに不器用で意地はってて泣ける。ずるい。設定だけなのに泣ける。この設定ネタバラシが一番の泣き所とかずるい。ハンカチ握りしめて号泣した…。わたしが松崎担だからなのか、みんなここで泣いたのかは不明。各所から洟すする音してたと思うんだけど。ここで、実は良毅は自分の職を賭してまで上に掛け合って町を守ろうとしていて、それを隠して悪役に徹して3人を奮起させたかったっていう設定があり。お前も不器用かよ!!っていうネタバラシ。もしかしたらここで泣くべきだったのかもしれないけど健太のとこで泣きすぎて冷静になってたわたし。大樹のばあちゃんも「わたしはホームに入ります!」って宣言しちゃう。結局大樹が旗振ってみんなで“だんない節“復活させよう!ってなる…。ここ怒涛すぎて言葉で表せない。表現力の限界。


とにもかくにもクライマックスの“だんない節”めっちゃかっこいい。綺麗なお肌を日サロで焼いた成果出てた!黒い肌に白いサラシがとても良い。大好物。この後もし開発事業が中止になっても結局和也は手術代のために土地売っちゃうのかもしれないし、大樹に至っては夢が何なのかわからないし、健太だけはかわいい彼女もできそうで海の埋め立てなくなったら漁師も今のまま続けられるし先は明るいけど…そんなそれぞれの思いを乗せた“だんない節”はとても素敵だった。

こういうお芝居のなかの気持ちを乗せたダンスはみんな回を重ねるごとに本当にうまくなる。松崎くんの話になってしまうけれど、わたしが初めて観た2014年のSHOCKではダンスとして綺麗に踊っていたのが、「壊れた恋の羅針盤」での主演を経た2015年SHOCK地方公演では役が変わっていっぱいいっぱいになりながらも気持ちを込めて踊っているのが感じられたし、REPAIRの冒頭のダンスシーンでは(物語を進めるうえでのあのシーンの存在意義はわからないながらも)対立する関係性をダンスだけで表すことに成功していたと思うし、それを経た2016年春のSHOCKではより心で踊るダンスを魅せてくれていた。もともとふぉ~ゆ~の4人では福ちゃんのダンスが1番気持ちをぶつけるタイプのダンスだったとわたしは思っていて、そこに3人が近づいているのを感じた。それが成功したのが今回の“だんない節”だったんだと結論づけたいし、これを他の種類のダンスでも見せてほしいと強く強く感じた。これはこれでかっこいいけど、サラシに法被で祭りの踊りっていうのはやっぱりジャニーズの本筋からは外れていると思うし、シュッとしてかっこいい本筋のダンスも当たり前にかっこよく踊れる4人だという絶対的な信頼があるから、今のハートで踊る4人がステージでダンスしている姿が観たい。

欲を言えば歌って踊ってほしい、でもあの4人に好き放題ライブやらせるとコントとか大喜利に走るからある程度制限はほしい。王道ミュージカルを4人でやるっていうのが理想だけど、クオリティの高いダンスって意味ではPLAYZONEが至高だと思ってるから、PLAYZONE復活を求める!とやはりここに帰結するPLAYZONE懐古お化けが出てきたところで、初日のレポ(という名の雑感)は終わりにしようと思う。