ふぉ〜ゆ〜の宝を愛でるブログ

胸の中のアクセルを踏み込んで

Endless SHOCK☆1428th②

2幕いきます。

さらっとさらっと。

 

Dead or Alive

これ、大好きな曲。

すごく暗くて自担見つけるの大変だけど、幸い立ち位置が去年と変わらなかったから自然に双眼鏡がマツザキを追ってた(笑)あと、フクダマツザキは赤いジャケット着てるから比較的見つけやすいっていうのもある。これ、青い服の頃全然見つからなくて気づいたら肩車のとこだったことも。

隣の席に座ってた方、双眼鏡の軌道的に多分浜中or寺西担っぽかったのだけど。双眼鏡覗きながら上手から下手まで視線が右往左往していて「あ、探してる探してる」って微笑ましかった。初見殺し。

この曲で私が好きなのは、フクダとマツザキがヤラを押さえつけて、ドーンと仮面を外して「フクダ?マツザキ…?」ってなるシーン。Dead or Aliveからシェイクスピアまでのこの一連はヤラの夢の中ってことだから、この時期に素直にオーナーの劇場でコウイチのことを待ってた2人はヤラにとって心の枷になってたんだろうなぁって明示するところだから。マツザキがコウイチに刀(ライトセーバーみたいなやつ)を渡して、ヤラの前に突き立てたりとにかくわかりやすくヤラの葛藤を表してる。

 

☆復活

去年、真顔のコウイチの遺影を振るとペカーって笑顔のコウイチが出てくる小ネタがあったけど、今年は遺影がぐるぐる回る(笑)アホみたいに回る。

このシーンは「お前頭どうした!?そこで何か育ててんのか!」って言われるからわざわざ髪の毛立ててくるマツザキ。オイシイんだけど、これ以降のシーン、一応直すものの髪型ぐしゃぐしゃでビジュアルに期待が持てなくなる(笑)

コウイチを見た瞬間のマツザキは、喜びと後悔と入り混じった複雑な表情をしている。ヤラがすり替えたって知らないマツザキは、きっと1年間ずっと後悔して悩んできたはずで。それでも明るく振る舞えるのがマツザキの強さだなぁと思ってる。松崎くん本人も、気分じゃなくても開演前の円陣声出しやるって話、確かパンフで座長がしていた気がする。「ごめん!あの時渡した刀が本物だったなんて、俺、気づかなくて…」の台詞はタツミが最高だと未だに思ってるんだけど、辰巳ほどの深い後悔に飲み込まれない、コウイチが復活した喜びも交えつつのマツザキの台詞は、これとして完成形を迎えつつあると感じた。

ふと思ったのは、真実を知らないはずのフクダが提示した「でも俺たち、先週も病院でコウイチの姿見たよな」っていう復活への疑問。本当はコウイチの存在が幻だって気づいてるんじゃないかとも思える発言。「カラダは!?もうなんともないのか?」フクダはどこまでわかってるのか。フクダのキャラクターって考えれば考えるほどわからない。

 

☆New York Dream

ハットは1発で受け取ってもらう。ステッキは猫パンチで返されてそれをそのままキャッチ。で、もう一度投げて2回目で無事受け取ってもらう。マツザキのいいところは、謝った後に禍根を残さないところ。この曲のマツザキ、さっきまで後悔まみれの表情で謝ってたとは思えないくらいニコニコで踊ってる。コウイチが元気になった喜びでいっぱいという感じ。

復活からNYDにかけてのこのシーン、マツザキの衣装はTシャツに薄手のパーカーというラフなものなんだけど。毎年ここで身体の薄さ感じて痩せすぎだよ〜って思うんですが、今年はそんなことなかった!座長だけじゃなくて松崎くんも増量したのだな〜って感じて嬉しかった♡

 

☆Higher

 コウイチ!コウちゃん!!って沸くメンバーが楽しそうであればある分、ヤラの悲痛さとの対比が悲しい曲。ハマナカはこの曲でもヤラの心境に寄り添うのかと思ってたから、意外と笑顔で踊ってた上に「ヤラ!お前も来いよ!」って誘ってあげることもなくて結構寂しかった。「ヤラ!来いよ!」ってやるのは立ち位置的にここ数年はマツザキがやってて、去年のモロホシにそれをやらせるのは年齢差的にも心の距離的にもなかなか酷な感じだったから納得もしていたけど、今年のハマナカならそこは担えるんじゃないの?と思った。期待が大きすぎたゆえに、ね。

 

 ☆ヤラの告白

ヤラ「そうやって勝ち誇った顔、何年見てきたと思う?偉いなぁお前は…」に対するフクダ「おいなに言ってんだお前!」。フクダが奥歯噛み締めて隙間から唸るように声を出して怒りを表現してるのがすごく好き。なんかあのシーンのフクダがすごく好きだ!!という気待ちを残しておきたい。

ここのシーンで去年と変わった!と思ったポイント。ヤラが「予備の刀を本物に替えたのは俺だよ!」に対してマツザキがびくっとしてヤラを見るところ。ここまでは去年までと同じ。そこで去年までのフクダは「事故じゃないのか!犯人お前だったのか!!」ってその直前からの怒りの感情をそのままに表してたけど、今年はまずマツザキの方に気遣うような視線を向けてて。この変更はすごく好きなやつでした!!

Endless SHOCKの世界でフクダとマツザキがどんな関係性を築いているのかについて描写はないけれど、あの2人は福ちゃんと松崎くんの2人の関係性を反映してるはずだから。そして福ちゃんなら絶対松崎くんの心境を慮ってくれるという絶対的な信頼。だって同担だもの!福ちゃんは超強火松崎担だもの!!

 

☆最後のショー

ハマナカのリズム感が気になってしまった…マツザキの近くにいて、曲前半はかなり先走って前のめりな感じ。しばらく目に入らず、曲の後半で見ると少し遅れていて。1曲の中で前半ツッコンで貯金作って後半それを食いつぶすってやり方するのはあまり良くないんじゃないかなぁと思った。文ちゃんに関しては絶賛されすぎてるだけあって確かに素晴らしいシーンも多くあるから、粗が目立ってしまうのかもしれない。あと、文ちゃんを絶賛するあまり過去のライバル側の人たち総否定みたいなツイートを見かけてしまってから、わたしの文ちゃんを見る目が厳しくなってるのは否めない。文ちゃん全然悪くないんだけど、褒め方って大事だなぁと自分を省みて思うのですよ…。

ヤラが投げたセンスをキャッチする役はテラニシが担当。無事成功。なによりなにより。あれ失敗したら絶対凹むもん。わたしなら引きずる。

たすき掛け、マツザキもすごくかっこいいしわたしはこの3年間マツザキのたすき掛けしか見てないけど、フクダのたすき掛けの方がフォトジェニック。実際ステフォになったし…。ここ!俺を見ろ!というタイミングの掴み方が福ちゃんは上手い。んー、でも去年も今年もフクダのたすき掛けは見られてません。やむなし!

コウイチのラダーフライングの後ろでみんなで太鼓叩くやつ、みんなコウイチの一挙手一投足を見逃すまいと前に高く視線を向けて、ほとんど手元を見ない。今年のカンパニー、みんな太鼓の手元を見ない!去年は太鼓に想いを乗せる感じ、今年は太鼓を叩きつつコウイチに想いを馳せる感じ。すごい顔して太鼓に魂ぶつけてるモロホシがいなくなったからなのかな〜、雰囲気がガラッと変わった。去年も良かったけど今年のも好き。

 

☆CONTINUE

ユウタ(岸の方)とタツミが顔ぐしゃぐしゃにしながら号泣してた頃から結構変わったな〜。みんな結構落ち着いてる(笑)悲しみもありながら現実を受け止めて俺たちの夢はここからなんだ!!という気持ちで前を向いてる、というのを強く出してる感じかな。もちろんユウタとタツミも前を向いてたし、泣いてる=後ろ向きっていうのは全然ないけど、今回はみんなすごく冷静。

コウイチの年齢が上がり、ヤラ、フクダマツザキも30を迎え、ハマナカが入ったことで全体的に年齢層が上がったことで「死」を受け止めることと未来を見つめることが実感を伴った感覚としてカンパニーの中にあるんだと思った。

Endless SHOCK☆1428th

Endless SHOCK2017の幕が開きました。

わたしの初見は2月4日(土)夜公演、2階の中列センター下手寄り。全体を見渡せる視界の開けた席は初見にはちょうど良い感じ。

 

始まる前のオケの音合わせ、音楽が鳴り、スクリーンに「KOICHI DOMOTO」から始まる出演者の名前が浮き上がると心がそわそわして「来るぞ来るぞ…!」と気持ちが高まります。何度観てもこの高まりは新鮮で色褪せないから不思議。

 

☆オープニング

シルバーのスーツ、全員襟はキラキラ、福松はボタンもキラキラしてて、屋良さんはポケットと袖もギラギラでした。

光一さんの上手側に松、下手側に福。下手側にぴょこっと背の高い頭がのぞいてたころ(亮太と岸くん出てたころ)のくせでつい下手を探しちゃう。

話には聞いていたけど寺西くんの髪色が想像以上のシルバー度合いで、金髪が目立ってた亮太を思い出す。冒頭でやたら亮ちゃんに想いを馳せるわたし。

 松崎くんの上手側に文ちゃんがいて、階段を降りるときに文ちゃんが少し足元を見ているのが気になった。足元見ないで階段降りるの怖いしわたしは絶対できないけど、ヲタクは勝手なことを言う。

 

千穐楽の楽屋

この辺りからすでにヤラのギラギラがすごい。去年よりギラギラしてる〜。これはハマナカという理解者が入ったことで安心してギラギラできてるのかなぁと思ったり。

一昨年と去年のヤラは、小さい子たちの面倒もよく見るいいヤツ感がすごく強かった。でも今回は久しぶりに純粋に「コウイチにライバル心剥き出しでな〜!」っていうのを感じた。

Yes, My Dreamの福松の仲良しが過ぎる。顔見合わせて「忘れないでいよう〜」って歌うシーンはもはや絶対福松の呼気混ざってっから!!っていう距離感(笑)そして文ちゃんが謎の恋愛マスター的なポジを確立してて笑ったwwハマナカ、1年目と思えない馴染み方をしている。

 

☆屋上

リカがコウイチとデュエットしてからのネックレス渡す一部始終を見てしまうヤラが切ない。これずっと見てたんだっけ…途中で指輪持って走って来てたような気がするんだけどなぁ。うろ覚えです。

屋上の「いつもコウイチにライバル心剥き出しでな!」ってマツザキのセリフ、去年は「おい〜言うなって!」って感じで笑って受け流してたけど、今年のヤラはちょっとギラつきながらマツザキを睨んだりしていて。直前にリカのコウイチが好きでたまらない!っていう気持ち溢れたデュエット見せられたらそりゃ心穏やかではないよな〜と思ったり。だからこそ、今年は「それは今も変わらないけどな〜」の台詞が福ちゃんのものになったのかな。ライバル心向けられてるヤツがそれ言うか?って台詞だし、第三者が言った方が嫌味がなくて良いと思う。

 

☆NYの街

ダンサーさんの入れ替えが多かったのは聞いてたけど、ほんとにすごく変わってて。まず、コウイチが1人で車の上に乗って出てくるシーン、バックにCAの格好のダンサーさんがいる。そして紙袋持った太ったおばさんはいない。ヤラの指輪渡すのもおばちゃんじゃなくてピンクの髪のオカマになってて(笑)最初背の高くてガタイ良い女性だなぁと思ってたらカツラ取ってしっかり男性でびっくりしたー。

コウイチがマツザキを唆して「ゔぇぇぇい!!」って言わせるのは去年のままだったのに、あまり周りが笑ってなくて松田浜中寺西担多めなのかしら…と思ったり。そこは笑ってあげてほしい、松崎担からのお願いです。

新聞受け取って、ベンチに座ったコウイチの隣にマツザキが座ったらリカが来てマツザキをベンチから突き落とす(笑)今年のリカは割りと当たりが強め…オイシイですありがとうございます。マツザキ、リカを指差して「今の!見た?落とされた!おしり痛い!」ってアピールしてるのがとてもかわいい。

 

☆ONのステージ

・Show begin〜

去年観たとき、フクダの遅取りがすごくハマってた曲。今年はマツザキも少し遅取りにしていたようにみえた。23階のときも気になってたけど、最近松崎くん意識して遅取りしてるのかな〜って。この曲は遅取りがハマってカッコいいからすごくいい感じ。でもAmericaも久しぶりに観たいなぁーー

 

・Jungle

この曲、福松は後半まで出てこないけど、コウイチがフライングしてる間に上手と下手で踊るのがとにかくカッコいい。ちょっとヒップホップっぽいダンスで、すごくすごく松崎くんに合ってる。いつでもどこでも福ちゃん溺愛なわたしだけど、Jungleについては絶対マツザキを観てほしい。後悔はさせない。絶対に観てほしい。コウイチのフライングも、後でもっとすごいやつ飛びまくるから、この時は最上手のマツザキを観てほしい。

 

・Dance!

カイトが1人で歌っててか弱く繊細だったところにハマナカのパワフルな歌声が加わって豪華になった。ハマナカの声量につられてカイトの声も大きくなっててすごくよかった。相乗効果が素晴らしい!!

ヤラ・ハマナカ・テラニシ・ゲンタ・カイトで歌ってるとヤラの表情は穏やかで、面倒見のいいアニキなんだろうな〜という感じ。

事故のあとコウイチがいなくてもコウイチのことを思ってオーナーの劇場でシェイクスピアやって待ってるスタンスなのはリカとフクダマツザキだけで、ヤラ側には4人とONのステージにいる人たちみんながついてるわけで。もちろんONのステージ自体の魅力もあるだろうし、ヤラorコウイチっていうかヤラor福松って話でもあるから一概には言えないけど、実はヤラも人望厚いじゃん!ってことを感じたりする。

 

・ソリタリ

フクダが女を目で殺したり抱き捨てたり妊娠させたりしてると噂のソリタリです(散々な言い草)(褒めてる)

昔、辰福が女ダンと絡みがあったころはわたしは毎回フクダを観ては抱かれ、捨てられ、妊娠してたのですがマツザキが女ダンと絡むようになってから一度もフクダのソリタリを観れていません。

フクダの影に隠れてるけどマツザキがとにかくいい。女ダンから一瞬も視線を外さない。全力で男を出しててとにかく鋭い。あの顔はソリタリでしか見せてないけど、世界が恋に落ちるレベル。全世界に松崎祐介をアピールしたい。本気で男を出すと松崎はこうなるんだぞ!って。最高にいい顔してるのです、みんなも一度抱かれるといいよ!

 

☆楽屋

「ヤラなんとかしてよ〜」って言える文ちゃんが強い。そういうポジションの人がヤラ側にいるのは大きい。越松がついてた頃以来だもんな。ヤラをからかったり同じ目線に立つ役回り、一昨年と去年はマツザキがやってた。多分コシオカもやってたんだと思う。見れてないけど。

少し寂しかったのは、暴れるヤラに責められたスタッフを呼び止めて「進行表見せて!」って細かい演技をするのがマツザキからフクダに変わってたこと。去年までフクダはコウイチの信者で、マツザキがカンパニーを繋ぐ橋っていう関係性が好きだったから寂しさを感じた。でもその分、今年のマツザキはコウイチにだいぶ近づいた。

カイトの「オーナーの劇場に戻った方がいいんじゃないかなぁ」に「そうだよな、俺たちにはまだ早すぎたんだ」って同意するところ、去年までは後ろ向きな発言に聞こえてたけど今年は「いいショーを見せるのに必要な場所は必ずしもここじゃない」っていう心の整理をした上での戦略的撤退の気配を感じた。

悩んで、苦しんで、次のショーの案を考えているコウイチの思考に寄り添って、その状況でオーナーの劇場に戻るという選択肢を前向きに捉えてるマツザキ。そこにフクダの「そんな簡単にクローズできるわけないだろ!」って冷静な言葉が効いてくる。去年までのフクダならとにかくコウイチの意見に従う!という思考回路だったと思うけど、今年のフクダは冷静で大人な発言ができてた。それはフクダ以外にマツザキもコウイチの側に寄り添うようになった安心感からくるものだと思う。

 

☆ジャパネスク

 今年、1番変更があったのがジャパネスクだと思う。確実に今までよりハードになってる。光一さん、年齢重ねてるのに殺陣ハードにしてて、死ぬつもりなのかな…って思った。特にヤラとコウイチが向かい合って刀を交わすところ、花道の上(マンションみたいなとこ)で和太鼓叩いてて、そこにスポット当たってるのも最高にかっこよかったし音と殺陣が見事に融合していてほんっとーによかった!!

福松も、マツザキが薙刀、福田が両刃の刀(多分)を持つシーンが増えてて。マツザキの薙刀と言えば、山賊チームにいた頃の「この、死に損ないがーー!!」が蘇る。薙刀の扱い、上手いんですよ松崎くん。くるくる振り回すんだけど、その捌き方が綺麗。刀と薙刀じゃ長さが全然違うから距離感掴めないだろうに、立て続けに刀と薙刀を持ち替えて対応してて職人だった!まだ対応してるって感じで距離感ばっちり!とはいってなかったからこれから調整していくんだろうなぁという感じだった。

代わりの刀を差し出して、それが本物の刀で、コウイチに「おい、マツザキお前…!」って言われるシーンの松崎を見てほしい。よく見えないけど。むしろ2階からじゃないと見えないかもだけど。あの瞬間、多分コウイチ以外の誰もがショーを止めようと思った。それをコウイチがショーを続けたもんだから、驚いて左右の袖に向かって「止めろ!誰か!誰か!!やめろ!」って叫んで、力づくでも止めようって階段駆け上がるんだけどそのときにはもう遅くて、ヤラがコウイチを斬ってしまう。そこからの現実を受け入れられなくて手に持った鞘と階段落ちしたコウイチを交互に見て、血のついた刀を拾って首を振りながら項垂れる。この流れ、去年までは体の動きで演じてるというか、ハード面から芝居をつけたような演じ方をしていたんだけど、今年はソフト面が表出した動きになってて去年やった2本の主演舞台が生きてるなぁと感じた。

 

さらっと初見の感想書きたかったのに松崎くんが素晴らしすぎて長くなっちゃったから2幕は別記事にします!

SHOCK2017制作発表!からふぉ〜ゆ〜の今後を考えた

この前、23階の笑いの記事書いたときに

 

SHOCKの制作発表もそろそろかな?SHOCKができるのも、それにふぉ~ゆ~が出演するのも決して当たり前じゃない!…とはいえほとんど予定が埋まってる帝国劇場なのに、2-3月の予定だけ不自然に空いているしジャニーズが舞台やるのはほぼ確実。アイランドに出る方々が続けてってことはないはずだからSHOCKでほぼ決まりだろう。とにかく、今年もまたふぉ~ゆ~の出演がありますように…!

ゴゴスマはVTR出演になったし、4人で出られるかな~と思ってたら辰巳の『それいゆ』が4月頭か…また1か月ずつかな~。SHOCKにお金かかるからまた今年も『それいゆ』行けないかな~。
今年、どっかの雑誌で「途中からカンパニーに加わった松崎くん、初日はモロのおふざけに反応する余裕なくすくらい緊張してた」って書いてあるの読んでから、途中から加わるのかわいそうだな~って思っていて。出来上がったカンパニーに入っていくの大変だろうし、前半の2人は千穐楽まで走り抜けた感動を共有できない寂しさがあるだろうし。

去年はスケジュール的な問題があったけど、今年はそういうわけでもないんだし(辰巳は相当厳しいけど…)できれば4人、2か月出続けてほしいな~。あと、わたしが2か月ずーっと帝国劇場に行けば自担に会えるっていう精神的な保険が欲しい…。(これ大切!)

 

って書いてたんだけど(本文まま)、UPしようと思ったら制作発表あったから慌てて消しました(笑)

でもこれを書いたわたしの気持ちを残しておきたくて結局こういう形でUPする(笑)

 

帝劇公演は2ヶ月福松で行くことが発表されて、しかもライバル側が大幅なメンバー変更。

今年は地方公演をやることも同時に発表されたので、言及されていないものの地方は辰越でいくんだろうと予想もつけられるという点で精神衛生上非常によろしい(笑)去年の帝劇SHOCKに名前がなくて地方公演も発表されなかったときは、もう二度とSHOCKのステージに立つ松崎くんは見れないんじゃないかと絶望して死んだから…

そういうときって、周りがどんなに「大丈夫、地方公演あるよ!博多と大阪は辰松だよ!」って言ってくれても「いや地方公演あるかどうかも発表されてないし…あったとしてそれが辰松かなんてわからないし……」ってネガティヴ入っちゃってて全然耳に入らないんですよね。でも今回はすでに去年の地方と帝劇でふぉ〜ゆ〜入れ替えという前例があるし、越岡担のみんなには元気を出してほしい。

今年の春、松崎くんにお仕事がなかった時期も周りの優しいみんなはこういう気持ちで「次は福松だよ、福松の外部舞台も決まるよ!」って言ってくれてたんだと思うんだ。それなのに当時のわたしは心を閉じていて、「いや、福松で外部舞台ってどこに入るのよ…誰が主演なのよ……」ってめんどくさく拗ねまくった。まぁ結局福松が個人での舞台出演はなかったけど(笑)拗ねて人の話が耳に入らなかった経験があるのでSHOCKの予定が入った松崎担のわたしが軽々しく「次があるから元気を出して!」なんて言えないけど。しかも9月のSHOCKって遠すぎだろ!ってわたしも思うけど。

ありがたいことに、ふぉ〜ゆ〜はJr.だけど千穐楽には「次は○○だね!またね!」って気持ちでバイバイさせてくれることが比較的多くて。何も発表されてないままただ漠然と来るであろう…いや、来てほしいと願いながら次のお仕事の発表を待つことへの耐性が低い分、すごく不安になる。

越岡くんの現場、何か決まってないのかなぁ…外部舞台とかあってもいいのに。

というか、もう一回4人でクリエやろうよ。去年卒業っぽい雰囲気出したのに出戻って恥ずかしいとか関係ないよ、全然恥ずかしくなんかない。少なくともわたしは恥ずかしくない。頑張るよ、当日券の人数少ないっていうなら友達誘って並ぶよ…だから復活しようよ、みんな歌って踊るふぉ〜ゆ〜が好きなんだから。

 

ふぉ〜ゆ〜は今後どうなっていくのかなぁ。

舞台でのお芝居を武器に生きていくのか、ダンスパフォーマンスという最大の武器はいつ出せるのか。

福ちゃんがぴたラジで30歳の抱負を述べていて。こういうこと考えてるんだろうな〜っていうのはだいたい見えていたけど、改めてきちんと言葉にしてくれたのはすごく嬉しい。

「30歳になってもデビューもできないJr.で……ってディスられてるのもわかってる。でも僕らがここで頑張ってる意味を考えてほしい」って言ってたけど。デビューを目指してるのかな?っていうのはここ数年ずっと気になっていること。「デビューしたい!」って言葉に出してくタイプじゃないのはわかるけど、ファンとしても「デビューさせてあげたい!そのために頑張る!」って明確な方向性がない分多少ふらついてしまう。

「コンサートをやりたいんだ」「舞台俳優として生きていくんだ」「ダンスを極めたいんだ」なんでもいい、なにか目標を言葉にしてほしい。ふぉ〜ゆ〜がひとつひとつの仕事に真摯に取り組んでいるのはすごく伝わるし、確実にステージアップしているのも感じているからこそ、目指す場所を示してほしいと思ってしまう。それが途方もない夢だと他人からどんなに笑われようと、彼らがそれを目標と掲げるなら、彼らが望むところへ送り届けてあげたいから。

 

ファンっていうのはfanatic、つまり狂信者なわけで、それをFUNと語感の似ている言葉でごまかし、「○○担」と呼ぶことで自らの狂気を覆い隠してはいるけれど、ときおり隠しきれない病的な信奉が顔を出してきて自分でも引くことがある。

それは、だいたい福ちゃんの真面目なお話で引き出されることが多くて。わたしは松崎くんのことが大好きで松崎くんのダンスに胸を打たれ天然なところを庇護して大切に大切に愛しているけど、衝動的に「ふぉ〜ゆ〜を応援したい!」という熱に駆られるのは福ちゃんきっかけなのかなぁ。

それでも福田担にならないの不思議でならない。わたしはこの人を応援したい!この人じゃなきゃダメ!って思うのってなにがきっかけかわからないし自分の気持ちですら見えないの、本当におもしろいな〜。

 

結論:これだからジャニーズはやめられない

主演舞台に託けてふぉ~ゆ~の今後に想いを馳せる

日を重ねるごとに寒さが増していく…冬が来たよ~!やだ!寒い!!ご飯美味しい!肥える(笑)


でも12月には楽しみがあるし、2〜3月はSHOCKだし、寒さも乗り越えられる♡

まずは目前に迫った『23階の笑い』について。
ふぉ~ゆ~が錦織さんとご一緒するのは初主演舞台『壊れた恋の羅針盤』以来。あれから主演舞台は3本を数え、役者として大きく成長したふぉ~ゆ~。
特に成長したのが松崎くんのお芝居だとわたしは思ってる。どうしても松崎担だからそう思う。仕方ない。今年のSHOCKあたりから兆しが見えていた感情の起伏をストレートに表現するという部分が『縁~むかしなじみ~』で開花した、というか。大声を出すのが芝居じゃない。感情を爆発させること、役に合わせて気持ちを作り上げること。それを表現する、ということ。そういうことがすごく自然にできるようになったなぁ、ととんだ上から目線ですがそう思います。

福ちゃんのお芝居が劇場全体を福ちゃんの世界に引き込む強さが最近強くなったように感じていて。辰巳はもともとすごく繊細かつ大胆に感情表現をする人だし、こっしーはほっとけない不安定さみたいなのを演じさせたらすごく上手だから、松崎くんがステージ上で感情を爆発させられるようになったのはふぉ~ゆ~にとって大きな収穫だと思います。
今まで、「松崎祐介」として素面でステージに立っているときの松崎くんは爆発的な面白さを発揮することが多々ありました。そこで起こすミラクルが彼の最大の魅力で「ふぉ~ゆ~の宝」と言われる所以でもあるところなのだけど、役を纏うとその魅力が半減どころか4分の3減くらいしちゃうのがすごく残念だったんです。もしかしたら、感情を爆発させることで役の人格が抜けちゃうのが怖かったんじゃないかなって勝手に推察していたんだけど。それが、『縁』の健太では松崎くんの魅力そのままにしっかり役に入っていて、それがとってもとっても嬉しかった。役者個人にはキャラクター、ルックス、声、もろもろの特性と魅力があって、その人が役を演じることによって台本上の文字列であるセリフが生きた人間の言葉になる。ト書きが感情を持った動きになる。『縁』の健太は、松崎くんが演じたことで「健太」として生命を持ったんだと感じた。宛て書きの脚本がすばらしかったということ抜きに100%松崎くんの成長の成果!とは語れぬところだと思うけれど、感情を爆発させること、泣きの芝居、ちょっとボケたところ、すべてを健太として消化して表現しているすばらしいお芝居でした。


2016年の春。帝劇での福松SHOCKが終わったあと、久しぶりに次の予定がないまま(本人は知っていたのかもしれないけど)こっしーと辰巳の外部舞台への出演が決まっていて、レギュラーのゴゴスマは舛添前東京都知事のセコい使い込みの件で毎週毎週会見中継、深刻なニュース(というほど深刻でもない。ただただ情けない弁明会見の連続でした。それがまた悔しさを募らせる…)で話す隙もなく。最後の占い紹介だけ、そのコーナーもカットされワイプに映ったのが7秒、という最短を記録したのもこのときでした。ぴたラジにも「もうちょっと喋ってほしい。質問でもなんでもいいから声を出すのが大事」という主旨のメールが届き、「松崎祐介を晒す回(と勝手に呼んでいる)」が放送され、聞いていてつらくなりました。曲紹介の直前、「うるっせぇ!」って一括して笑いに変えていたけれど、辰巳の「すごくまじめに聞いてました、目にはちょっと涙が」みたいな発言(うろ覚えだけどあったよね?わたしの妄想の産物だったらどうしよう…)とそれを受けた永岡さんの「松崎くんの気持ちわかるなぁ、優しいんだよね、「今俺が喋る時間じゃない」って空気読んじゃうからこそなんだよね」って言葉に涙しました。普段「涙した」「泣いた」とか言っても実際は感動した!心が震えた!って意味で実際に泣いてないことがほとんどだけど、このときは本当に涙が出てきました。まず日常的に泣くことのないドライアイ重症の両目から涙がでてきたよ!この期間に松崎くんがどれだけ自分を見つめてひたむきに努力を積み重ねたのか。考えたら胸が苦しくてどうしようもなくなる。

それくらい、縁の初日、舞台に立つ松崎くんの気迫はすごかった。何回も観て細かい表現をさらわなくても、一回で全てを伝え切ってくる感情の爆発。それをストレートに受け取ったらこちらも心満たされちゃって、なんだか縁の公演期間中ずーっとぼんやりしていた気がする。ひたすら舛添許すまじ…と怨念を込めて生霊を飛ばしていた当時のわたしに犬の糞を投げつけてやりたいです。(でも163日は長かったよ…ほんとうにつらい163日だった。嫉妬拗らせて拗ねまくった結果辰越の舞台に行けなかったのは今年最大の後悔!)
ちょっと話が逸れたけど、書きたかったのはふぉ~ゆ~の演技力の水準が底上げされたよ!ってこと。ファンとしては踊ってるところが見たいという本音もあるけれど、CDデビューしない道で生き残るならお芝居は避けて通れない道なのかなって。前例のないところを切り開くにしてもお芝居ができるに越したことはないから、「事務所のごり押し」「長年勤めた4人へのご褒美」っていう声が聞こえない、主演の器になってきたことは素直に喜ばしいです。(そして別にゴリ押しされてはいない。)今4人は「主演の経験をさせて、実力をつけさせよう」ってステージから「実力があるから主演を張れる」っていうステージに駆け上っているんだと思う。
今までずっと、演技の仕事には辰巳が積極的で、「芝居が好き!」って大きな声で主張してきたイメージだし、実際4人のなかでは辰巳が一番お芝居に力を入れてきたのだと思うけれど。この間の『縁』では4人の実力が拮抗して4人主演というのがすんなり受け止められるようになっていました。今後も4人横並びで主演舞台をやっていくなら、4人の実力も横並びでないと成立しないので、今の4人の状態はすごくいいな、と思っています。もちろんいつまでも4人で!って固まっているだけじゃなく、それぞれ個人でも外部の舞台に出ていくのは大事だし、今後はそうなっていくんだろうなって漠然と思ってる。

舞台じゃなくて、ダンスステージでもいいよね!と密かに野望を持っています、わたし。翼くんが昔やってたやつ。Burn the Floor。あんな感じのやつ、松崎くんにもやらせて!ってそう思ってる。思ったことを言葉にするのは大切!ジャニーズダンス部門作ろうよ、風間くんと生田氏がジャニーズ俳優部門ならジャニーズダンス部門もあってもいいじゃん?屋良っちとふぉ~ゆ~とTheyと幸大くんとTravisJapanとMADEとSnowManあたりかな…好きな子しかいない!やっほい!PLAYZONEが復活してくれれば、括りはジャニーズダンス部門でもなんでもいいよ!またやろうよ!(なんて書いてたら宇宙sixなるグループができて動揺を隠せない)
あれ?またPLAYZONE懐古おばさんでてきちゃった……はやく復活してくれないとふぉ~ゆ~と屋良くんが本物のおじさんになっちゃう!

『23階の笑い』が楽しみすぎる!

ふぉ~ゆ~4作目の主演舞台、『23階の笑い』の上演がついに発表になりました。やったーー!!

4〜5月の「もう年内仕事ない……あぁ憎い。舛添が憎い……」と危うく悪霊召喚しそうになってたわたしに年内に2つ主演舞台やるよ!って教えてあげたい。そしてあのときの気持ちを忘れてはいけない。謙虚に謙虚に。

新宿の紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて、12月1日~14日の2週間全21公演の予定です。(紀伊国屋サザンシアター、名前変わったの知らなかった!)


今までの3作は大変ありがたいことに宛て書きしてもらった新作だったので、ふぉ~ゆ~で原作モノをやるのは初めて。(正確には『壊れた恋の羅針盤』は宛て書きではないのかもしれないけれど…。)しかもニール・サイモン!コメディーじゃないですか!きたーーー!と浮かれた勢いに任せ、秒で原作(訳本)の購入。早川書房の早川オンラインというサービスで、在庫があればお取り寄せできると思います。ぜひ。
Jr.情報局の方では先月中、まだ『縁~むかしなじみ~』の名古屋公演が終わっていない頃に発表があったので、そこからせっせとニール・サイモン戯曲集(早川書房・2006年)で予習をしてます。ネタバレしたくない!なんて情緒は持ち合わせてないから、原作があるなら全力で予習。観終わってから自分のなかで「ああでもない、こうでもない」と解釈をこねくり回すタイプのわたしにとって、事前の予習は解釈の手助けになる。原作を読んだうえでの壮大な妄想とネタバレ記事はまた今度書くことにして、今回はひたすら「23階の笑い」楽しみ!!ってネタで語る。

近年の運輸サービスの進歩は著しく、今日頼んだものが明日届く、というのが当たり前になりつつありますが、わたしの注文した本は届くのに5日ほどかかりまして(それでも十分早い)。待ちきれなかったわたしは、「23階の笑い」でぽちっとGoogle検索。以前「23階の笑い」が上演されたときのファンの方のブログを見つけて登場人物のキャラを知り、これは誰がいいかな~と想像を膨らませていました。これ、最高に楽しい時間です。その時点でわたしが考えていた理想の配役が、
・マックス・プリンス(天才コメディアン)……松崎祐介
・ルーカス(新米脚本家・狂言回し)……辰巳雄大
・ブライアン(クールで辛口・努力家)……越岡裕貴
・ミルト(家族を養うため、質より量)……福田悠太
でした。他にアイラというエネルギッシュな遅刻魔がいて、松崎くんはそっちかな~とも思ってた。「7人の脚本家はマックスのことを慕っていて、マックスの番組のために脚本を書けることを誇りに思っている」という設定だと、福ちゃんが妥当なんじゃないかな、と。でも「天才コメディアン」って肩書は圧倒的に松崎くんのためにある設定だし、松崎担としては松崎くんに新しい境地を拓いてほしくて理想の配役としては「マックスは松崎くん!」でした。
公式HPには配役がまだ出ていないので(11月10日時点)、これを公表していいのか迷ったのですが…共演者の方が台本をTwitterにUPしていてそこに配役もしっかり書いてあったし(ちなみにこのときは情報公開前でした…いいのか?)。いいや!もう書いちゃう。実際の配役が
・マックス・プリンス……松崎祐介
・ルーカス……辰巳雄大
・ミルト……越岡裕貴
・ヴァル(23階の最古参。ロシア出身で政治ネタが得意)……福田悠太
・ブライアン……じろう(シソンヌ)
・ケニー(幼いころからプロとして仕事をしていた天才)……長谷川忍(シソンヌ)
・キャロル(23階の紅一点)……蒼野夕妃
・ヘレン(マックスの秘書)……立花瑠菜
・アイラ……なだぎ武
でした。なだぎ武!!そりゃそうだわ!めっちゃ合う!納得!というかお笑い芸人の方々と共演って嬉しすぎる!内弁慶にジャニーズの中で「俺たちおもしろい!」って思ってる4人とそれを甘やかし続けてきた我々ファンにプロの笑いに厳しい人たちがどう判断を下すのか。4人の笑いがどこまで通用するのかっていうのも見ものです。

福ちゃんのヴァルもそうきたか!って感じで。なにより松崎くんをマックスにキャスティングしてくれたこと、その期待がうれしくて。ニッポン放送の偉い人、錦織さん、ありがとう!!!袖の下はどこに送ればいいでしょうか…(後出し袖の下)


原作を読んでいくと、23階の作家たちはFワード満載の下品な言葉づかいで話していて、煙草吸ってて…イメージは完璧にトキワ荘です。才能ある若者が集まって切磋琢磨している感じ。

マックスが自身のSHOWのために脚本家7人を雇っているのですが…その7人はマックスにとって大切な家族であり仲間。そういうところを踏まえて日本人に例えると、たけしか欽ちゃんか…志村けんか。カリスマ性とかイメージとしては明石家さんまって感じなんですけどね、仲良しの芸人さんとか後輩とかスタッフさんとか抱えて「軍団」形成してるってなるとさんまさんはちょっとずれるかなぁ…。とにかくそのレベルの大御所。今の大御所の若いころって感じかな。

実際、モデルになったシド・シーザーってコメディアンはエミー賞に10回ノミネートされて、2回受賞してるようなかなりの大物。でもその頃30代半ばなんですよね。働き盛りで勢いのある大人気のコメディアン。それほどの人でも番組の縮小を制作陣から迫られてしまう。誰か1人をクビにしろ!って条件を突きつけられ、それをはねのけてでも「僕は誰もクビにしたくない」っていうマックス。そりゃみんな慕うよね! 7人とマックスが一体になっていて、おもしろいネタを考え出す脚本家、それを尊重するマックス、そして表舞台に立つマックスの才能を素直に認める脚本家たち。最高のチームなんですよね~。
あくまでも笑いを追求した人たちのお話しなので、随所に言葉遊びのジョークがちりばめられていて。ブレインストーミング的に脚本家たちは思いついたおもしろい単語を会話の中にポンポンちりばめていくんです。どこまでが冗談でどこからが本気なのか、そこが訳本ではわかりにくいんですよね…戯曲として書かれたものはどうしても声に出した時のリズムとかが重要になってくるはずなので。特にジョークや言葉遊びなんてその最たるもので。どうしてもわからなかったので、英語の原典も買いました(笑)ペーパーバックなら1,500円しませんでした。海外から送ってくるのでこれは時間かかりそうですけど。四半世紀近く生きてきて、英語で本を読みたいって思ったの初めてなので、わたしの英語学習意欲を高めてくれた松崎くんには感謝しかない。


今年の12月は新宿で過ごす!ふぉ~ゆ~の現場で新宿は初めて!ジャニーズ全部含めるとニノの『見知らぬ乗客』が新大久保、吾郎ちゃんの『泣き虫なまいき石川啄木』が紀伊国屋サザンシアターだったかな。(別件だけど吾郎ちゃんの舞台はとっても素敵なのが多いです。舞台に限らず映画もドラマも、頼りない優男のイメージが強いですが、結構えげつない悪役もやってたりするのでかなりオススメ。)
忘年会と称して飲みに繰り出すお店には困らないし、楽しみしかない!最高の12月!2016年は下半期(というかラスト4ヶ月)怒涛だったなぁ…とはいえ振り返るのはまだ早い!最後の最後までふぉ~ゆ~楽しませてくれそうなので、こちらもしっかりついていきます!

縁〜むかしなじみ〜を観にきてください

初日公演を観たあと、とてもクオリティの高い作品に仕上がっていることに感動したと同時に、何回も観る作品ではないかも知れない、と漠然と感じた。悪い意味ではない。1回の観劇でその素晴らしさを感じられ、ここにジャニーズの舞台がリピーターに楽しんでもらうためと称してやりがちな馴れ合いの余計なアドリブのセリフを入れる余地のなさを感じたからだ。もちろん、舞台は毎回違うものになるし、そのライブ感が醍醐味だから何度観ても楽しめるとは思う。でもきっとこの作品は何度演じてもリピーターに媚びて変にセリフを変えたり余計な演出を加えたりするようなことはしない。そんな気がした。1人のリピーターが5回観ることより5人が1回ずつ観ることを想定して作り込まれた作品だった。本来舞台作品とはかくあるべきなのだと思う。リピーターは「あそこはどうだ、ここはどういうことだ!」と勝手に何回も通うのであって、作り手側がリピーターに配慮などしなくていいとわたしは考えている。

しかし、ただでさえ相場が崩壊してる中でリピーターが減るのはなかなか厳しい。そもそも相場ってなんなの。定価があるのに。ジャニーズ界隈には「相場理解してください」という謎の用語がある。定価の数倍、ときに10倍を超える法外な値段を吹っかけてきて「定価で譲れ?その値段で譲れ?相場理解してください」という一部のトンデモナイ人がいるのだ。そしてそういう人を揶揄して「相場理解してください」と使うオタクもいる。わたしはこっち。というかわたしは基本揶揄したがり(笑)ジャニーズ銀座なら1枚20万とかいう(アホみたいに法外な)高値ががつくという噂の同じ劇場、同じ事務所所属の同じJr.という立場のタレントが主演する舞台でありながら今回の「縁〜むかしなじみ〜」では定価の半分でのやり取りや友人にタダで譲った、という話もよく耳にする。気軽に入れていいね!という話ではない。そりゃ高騰するのはよくないしそもそも(急な仕事や体調不良で行けなくなったからという正当な理由でさえ)(信頼できる家族・友人にでさえ)(定価であっても)チケットを譲ること自体ジャニーズは認めておらず、「空席ができる?仕方ないんじゃない?転売はダメって言ったでしょ」っていうのが(エンターテインメントを提供する事務所としてあまりにも意識の低い見解だと思いますが)公式の見解のようなので、以下は完全に匿名の一人のオタクの私見になります。(全力で保身しますとも、実名でやる勇気ないよ、これからチケット一切当てないって言われたくない。)

自担の現場のチケットが定価で引き取ってもらえないということがオタクに与える損失とはなんなのか。まず第一に経済的な損失。当たり前だけどこれは痛い。第二に自担の現場の需要が低いという現実を突きつけられることへの精神的なショック。舞台班オタクというのは普段必死に仕事をして稼いだお金をチケットに替え、自担がステージ上で輝いている姿を観るという思い出を買って血肉にしている生き物である(めっちゃ私見)。少なくともわたしはそう。だから、この2つの損失はかなり痛いのです。


最初に、基本的なジャニーズのチケット申し込みの流れを書き留めておきます。チケットを買うときにはまず申し込みから。以前は当たるか外れるかもわからないうちからお金だけ振り込まされて、外れたら手数料抜いて返金、という手数料稼ぎの方法がまかり通っていたけれど、最近はインターネット上のフォーマットから申込、メールで当落発表、当選者のみ振込という合理的な方法に大筋で移行している。この改革はありがたかった。正直今までがおかしかったんだけど、それでも状況を改善してくれたことには感謝してる。もっと改善の余地はあると思うけどね。オタクの財源は無限じゃない。当たるかどうかもわからないもののために手数料を払って夢を買うような高級宝くじにホイホイ注ぎ込めるリッチオタクばかりではないのです。その点、自担に会えることが確実ならそこには全力で投資する。毎月の資金繰に「ここは削れるでしょ!」って多少の無理を強いてでも、なんなら「神様仏様事務所様、なにとぞ前列のチケットに…」と切なる思いをゆうちょ銀行の青い振込用紙に乗せて快く現金をリリースします。この時チケット代の他に謎の手数料が900円くらいかかる。ちなみにこれはちょっと高めです。雑食系舞台オタクのわたしは他の事務所のFCにも入っているけれど、600~700円くらいでやってくれるところが多いというのが体感。まぁ、自担に会えるなら300円程度の上乗せはいいんだけどね、というのが多くの(飼いならされた)オタクの正直なところではないでしょうか。
で、そんな思いを乗せて支払った大切な労働対価が平日の昼公演の最後列のチケットに化けたりする。もともと自分が行くつもりの日程で申し込んでいるので、ちゃんと休みが取れれば問題はない。でも申し込みはたいてい公演の1~2か月前。早いと3~4か月前に申し込ませたりする。その時点では閑散期の予定だったはずが急に繁忙を極める、休めない絶対無理!ってことは社会人やってればざらにある。社会人じゃなくたって学生さんだって主婦だって急に子供が熱出したとか、教授との約束が入ったとかそういうのあるはず。そういうときはやむなく「○日昼公演のチケット、×日夜公演に交換できませんか?」とお友達に聞いてまわることになる。だって自担に会うためにお金払ったし!どうしてもこの日は行けなくなっちゃったけど他の日なら行ける!逆の人もいるんじゃない?ってことでこういうお取引が生じる。この期間はもうどうやっても都合つかないから譲るよ!ってことも起こりうる。事務所によっては公式にこういうサービスしてるところもあるようだけど、ジャニーズはやっていないから自由市場における自己責任でなんとかするしかない。先日、事務所がいろんなアーティストの名前(他の芸能事務所所属のアーティストも賛同してた)で「アーティストの権利を害するチケットの高値転売に断固反対する」みたいな声明出していたけど(そういえば優馬くんの名前なかったな、Jr.に含まれたのかな…SMAPも名前抜かれてて今後チケット売るようなイベントやらないんだって意志を感じた)(http://www.tenbai-no.jp/)、正直オタクだってチケットの高値転売なんて望んじゃいない(転売屋さんの事情は知らない)。アーティストの権利もだけど、オタクの定価でチケットを手に入れる権利も侵害するのがチケットの高値転売だもの。どこかのオタクが電話して聞いたっていう話によると、事務所的には(チケットさえ売れればノルマ達成!だからなのか)そのあと空席になろうと知ったこっちゃないからありとあらゆる転売を認めない!って感じみたいだけどオタクとしては稽古を頑張ってきた自担の晴れの舞台に空席を作って悲しい思いをさせるのは嫌だというマインドが働く。でも事務所の転売断固拒否の方針に背いて今後チケット当たらないようにするよ!って言われちゃうのも困る。だからできる限り定価(+支払った分の手数料、あと送料とかつまりこちらが負担したコスト)で譲るか、別の日のチケットに交換をお願いしようとしている。(それが認められているわけじゃない。でも黙認はされるんじゃないかな…とオタクが勝手に期待しているだけ。)こちらが最後列なのに相手が前列のチケットとか持っていたりしたら、払ってる金額は同じだから市場的(あと事務所的)には等価交換かもしれないけど当人の感覚的にあまりにも対等じゃない。そこでだいたいの席を表示して可能な限りの等価交換を…と望むのはオタクの良心。(中には倍率が高くて取りにくいチケットだったから、すごくいい席だから、っていうプレミア感を理由に高値での取引を望むオタクもいるけれど…それはそのオタクとそれに手を出すオタクの自己責任。個人的にはたまたま運がよかったからって好きなアーティストのチケット使って金儲けするようなやつにはおろしたての真っ白な高いブラウスにカレーうどんの汁がどこからともなく飛んでくる呪いをかけてやりたいと思ってます。)
で、つい高値転売のほうを問題にしてしまいがちだけど今回はその話じゃないのです。安値転売のほう。高値転売はアーティストの権利を侵害する(うえに買ったオタクのお財布の中身を侵害する…これは手を出すオタクも悪い)けれど、安値転売はただオタクのお財布が痛むだけ。劇場ごとにチケットの定価ってだいたい決まってたりしますよね。帝国劇場とか博多座とか割と高めで13,000円とかする。歴史ある劇場ですから。これが劇場の格っていうやつです。(と言い聞かせて毎回高いと思いつつチケット買ってる。)じゃあ今回われらがふぉ~ゆ~が「縁~むかしなじみ~」をやってるシアタークリエってチケットの定価っていくらくらいなの?と思って調べました。他のお芝居、10,000円余裕で超えてました。11,000円っていう演目もありました。定価8,500円の「縁~むかしなじみ~」、正直破格といってもいいくらい安かった。(これには地方公演の会場の相場が関係してるのかな~と思ったりしつつ。名古屋市公会堂、他の演目めっちゃ安かったもん。公会堂だから市民イベントも多いし、2,000円とかのイベントがちらほら。8,500円圧倒的高値でした。)わたしが考えてる以上に事務所は考えてたってことを思いしらされました。考えた上で相場以下の値段つけられてた。しれっと傷つきました(笑)しかも、それでさえ定価割れしている現状。あんまり文章シリアスにしたくないから「(笑)」ってつけてるけど泣きたくなるくらい傷ついてます。
何に傷ついてるかって、損することじゃないんだ!わたしが頑張って働いて得たお金を注ぎこんで応援している大好きな人が必死に稽古して自信を持ってお届けしている舞台作品の需要!低すぎだろ!!ってことに憤り傷ついているわけで。じゃあ供給過多かって言われると、それは認めたくない。だって約600人収容のクリエで15日間21公演。のべ12,600人。一応わたしにもプライドあります。この収容人数は妥当だと思いたい、妥当な供給量だと。でも実際はどうしても入れないからチケット譲りたい、でも譲り先がないから家族にタダでチケット渡した、とかそういう話が出てきている。ふぉ~ゆ~ファンは積極的に自分で取った公演のチケットは消費してますけど、それでもこの状況ってやっぱり供給過多なのかなって自信をなくしかけます。わたしたちファンが自信をなくすのは勝手なのでまぁいいです(よくないけど)。でも、これを制作側の人が感じてしまったら…「あ、ふぉ~ゆ~の舞台作ってもあんまり人入らないな、チケット売れないかもしれない。リスク高いな」そう思われたら最後、3作目にしてこれがふぉ~ゆ~の遺作になりかねない。SMAPの解散問題が世の中で取りざたされていて、我が家にもSMAPのファンがおりますが、「これで最後かもしれない、もう二度と買えないかもしれないから」と今市場に出回っているCDやDVDを買い占めています。あちらはトリプルミリオンとか果てしなく規模の大きいお話ですが、ジャニーズJr.のファンだって毎回毎回その心意気で応援している。この現場が最後かもしれない、次は当たり前じゃない!!だから空席を作りたくないんです。このチケットが無駄になるかもしれない、それも残念だし(チケットに形を変えた)自分の稼いだお金が誰の思い出にも変換されずに紙くずになっていくのは悔しい。でもそれよりなにより、今後の自担の可能性を潰すようなことは耐えられない。空席をつくるっていうのはそういうことなんじゃないか、と。だからふぉ~ゆ~ファンは定価割れでもタダでもいいから入ってほしいと言ってるんです。
いつもふぉ~ゆ~の舞台にはふぉ~ゆ~以外のジャニーズのファンがたくさん入ってくれてるの、知ってます。PLAYZONEやSHOCKで一緒になったのがきっかけで「ふぉ~ゆ~が舞台やるなら観に行くよ!」って言って来てくれる人がいる。その皆さんが、それぞれ「来月ABC座があって…」「いま帝劇でDREAM BOYSやってて…」「日生で少年たちが…」とふぉ~ゆ~の現場に行ってる場合じゃないのです。気持ちわかるよ、正直自担以外にお金使いたくないもん!特に自担の現場直前とか絶対節約したい。わたしもそうだもん。少年たちもドリボも興味はあるけど入らないもん。だから勝手を言ってるのはわかってるんだけど、でももし時間とお金に余裕があれば、もちろんそのお金と時間自担に使いたいのわかってるんだけど、もし気が向いたら、もしお友達がチケットのお譲り先に困っていたら、入ってみていただけないかなぁ…(ついでに松崎くんのかっこよさに心奪われてくれないかなぁ…)。観れば絶対後悔しないってわかっているから。うっかりふぉ~ゆ~ファンに引きずり込んで裾野を広げようって魂胆、あるよ。観劇後、8,500円安いじゃん!って思ってもらえる自信、あるよ。そもそもわたしはチケットの対価を払っていれば「わたしは出演者のファンじゃないのに申し訳ない…」と思う必要はない!って主義。舞台をよく観に行く人でそういうこと言う人はあまり見たことないけどチケット取りづらくなってくると一部の過激派が「こんなに○○くんのことを好きなわたしがチケット取れないのに他に××くんも△△くんも応援してるあの人がチケット取れるなんて納得いかない!!許せない!」みたいなことを言い出します。でも観たいと思った公演を正当なプロセスを踏んで対価を払ってチケット取って何が悪いんだ!ガンガン入ってくれ!ふぉ~ゆ~いいぞ!みんな好きになるぞ!嫌いになる要素ないもんね!知らないだけだ!って考えてる。もちろん、ジャニーズ知らないひとも大丈夫。この舞台ジャニーズっぽくないから。
今回の舞台は、脚本・演出の大森ヒロシ氏がふぉ~ゆ~とカンパニーに会って書いた完全な宛て書きです。ふぉ~ゆ~を知っている人が見ればキャラがそのものずばりだったりして面白いけど、知らなきゃ楽しめないってことは全然ない。わたしだって田中れいなちゃんがどんなキャラなのか知らないけど、それでも彩って役は田中れいなちゃんに合ってるって思うしそういうこと。知らなくても絶対楽しめるから!!気軽に入ってほしい。できれば定価を払って入ってもらいたい。それはオタクが損したくないってだけじゃなくその作品に対する正当な対価ってものがあると思うから。ときどき「この作品でこの値段…定価の価格設定高いんじゃないの?」って思うことありますけど、少なくともこの「縁~むかしなじみ~」って作品については8,500円の定価設定、絶対間違ってないから!!入ってくれ!頼むから、ふぉ~ゆ~を知ってくれ!少しずつ大きくなってきた彼らだけど、これからもっともっとみんなで愛して大きくしていこうぜ!!

何が言いたかったかっていうと、ふぉ~ゆ~最高、「縁~むかしなじみ~」最高、一人でも多くの人に観てほしい、観においで!!ってことです。ジャニーズっぽくないジャニーズの4人が役者さんたちと一緒にしっかりお芝居して、カンパニーみんながすごくかっこいい踊りで魅せてくれる。ふぉ~ゆ~今まで主演舞台3作品やってるけど、1番いいと思う。順々によくなってきているからいつも「今回が最高」って言ってて信憑性薄いかもしれないけど、この作品が1番今のふぉ~ゆ~に合ってると思う。ふらっと観に来てもらって、こんなジャニーズいるんだ!って思ってほしい。ふぉ~ゆ~を知らない人にこそ観てほしい。東京シアタークリエで25日までやってるよ!みんなクリエに来てクリエ!!(写真はTravisJapanの梶山朝日くん。)f:id:ei1020:20160914181253j:image

縁〜むかしなじみ〜初見雑感

【2016.9.11 Sun. @シアタークリエ】
縁~むかしなじみ~ 初日

前日から急にそわそわしだして、緊張で顔がこわばり呼吸の仕方を忘れかける。もしかしてヲタクって生命にかかわる重大な病なのではないかしら(笑)


多くのふぉゆ担であふれるクリエ前。久しぶりのクリエ…!しかも最後に入ったの1月末の花男だから自担の現場じゃない…(笑)見知った顔がいっぱいでとても楽しい雰囲気。担当に即した…というか舞台班だからなのか年齢層高めでジャニオタ大集合にも関わらず落ち着いた雰囲気の劇場前。でもみんなそわそわしてる。ありがたいことに自担の主演舞台は初めてじゃない、だからこそ言い訳はゆるされない、今回はどんな作品になるのか、ふぉ~ゆ~を好きな人はもちろん、ここで初めて観る人を惹きつけて今後に繋げられるのか…。一介のヲタクが考えてどうにかなるものではない。それでも自担の活躍をひたすらに願い、どうしようもなく思いを馳せてしまうのはヲタクの宿命だろう。初日のクリエ前に集うふぉゆ担の面々も例に漏れずそんな思いを抱えたものだった(と、わたしは感じた)。
「祝 初日」の看板を写真に撮ってから劇場入り。f:id:ei1020:20160913001334j:imageもぎりのお姉さんが祭りの法被着ていて、客席内には小太鼓と笛の祭囃子が流れていて浮かれた感じ。ねぇ、知ってます?福松担が3月31日のSHOCK千穐楽から163日ほったらかしにされてたの。それなのに君は「祭り」とか言って浮かれてるの?ねえ、それってどうなのよ……わっしょーーーい!!!(わたしが1番浮かれてる)

開演と同時に暗転。祭囃子の音が大きくなり、ざわざわした声と足音が聞こえる。背後で空気が動いた気がしたけど、関係者が入ってきたのかと思ってステージだけを注視していたら、突然耳元で松崎くんの声が聞こえた気がして、幻聴!?と思ったら明転。伝家の宝刀、通路登場(笑)下手から越・福、上手から辰・松。初日に上手にいられてよかったー!と心から思う単純なヲタク。

なんか変なもの齧ってる健太(松崎)。棒に刺したきゅうり持ってる大樹(福田)。良毅(辰巳)の醸し出す雰囲気の幼さと大樹が半ズボン履いてることに少し幼さを感じる。和也(越岡)はごめん、見れてない…。花火見ながら、「祭りは盛り上がるな~、最高だよな!」って話す4人。「ビールのみてぇな!」っていう健太にわたしは「あ、やっぱり大人なんだ」って思い直したのに「ダメだろ、俺ら中学生なんだから」って大樹の衝撃発言。え、え…中学生。良毅と和也はかろうじて…大樹はフィルター5枚くらい通せばなんとか中学生かもしれないけど健太は無理!(自担だけど)どう見ても30代!(自担だけど)劇中でも「お前どう見ても中学生じゃねえ!」「この前平日に○○行ったら今日はお仕事お休みですかって聞かれた!」ってネタになってたけど。「きっとずっと変わらないよ、30くらいになって年齢が追いついてくる」「いいなー、変わらないのいいなー」と冒頭から思いっきり外見をイジられる自担(笑)まぁでも中学生設定なので、良毅はすごくかわいかった。あんなかわいい男の子田舎にいたら連れ去られちゃうくらいかわいい。大樹はやんちゃな男の子だし、和也はマドンナのことしか考えてない。でもそれぞれが「甲子園に行くんだ」「公務員になってお母さんを楽にさせてあげる」「親父みたいな漁師になる」ってわかりやすく夢を語り、「いつか4人で誰もみたことないような“だんない節”をやろう」で縁の世界に引き込む。導入部としてはとてもよかったと思う。ここではやっぱり辰巳のお芝居が際立ってた。ただ中学生の青春と日常を謳歌している3人と、苦労を知って秘密を抱える良毅じゃお芝居も違って当然だけど、ここは辰巳がすごいなって感じるシーンだった。約1名、外見がどうしても中学生に見えなくて話してる内容頭に入ってこないおじさんいたけど…。このシーンで2本もイカ焼き食べてて過保護な松崎担は小食な松崎くんの胃袋が心配。


そこから2年後…くらいかな。野球推薦で高校に入ったのに肩を壊して雑用させられて、高校辞めてぐれる大樹と、それを止める和也と健太。高校生の和也と漁師になった健太は大樹のことを真剣に心配していて、肩壊したとか高校辞めるとか言うなら相談しろよ!っていうんだけど、まじめに漁師になろうと努力してる健太と公務員になる夢に近づいてる和也には相談できなかった大樹。思春期のイラつきから「漁師にでもなるかなぁ、店でも継げばいいかなぁ」なんて当てこすり言って、お母さんを亡くしてお父さんが落ち込んで荒れて、それでも本気で漁師やってる健太がガチキレして殴り合う。でも「一生懸命やったんだからそれで肩壊したんだから仕方ないんだよ」「つらかったら休んでいいんだよ」「立ち止まってみればいい」ってSHOCKの最後にオーナーがコウイチに語りかけるようなことを和也に言われて仲直りする3人。そして「良毅は今頃なにしてるんだろうな…どこにいるのかな。あの事故、ほんとに良毅の親父さんがやったのかな…」「そんなわけない、劣化した電線から漏電したんだって親父が言ってた」「“だんない節“はもうやらないのかな…」であの日突然いなくなった良毅にも思いを馳せる。ただただ楽しくて、祭りは賑わってて順調だった日常が、あの日の事故と良毅の失踪を境に、健太の言葉を借りると「潮目が変わ」って負のスパイラルに入っていく最中。各々の事情が悪い方向に変わっていく中で、変わらない3人の友情とそこに当たり前のように存在する良毅の不在。バランスの悪い思春期の精神状態の表現が露骨で、とてもよかった。どうでもいいけど高校生のくせに慣れた手つきで煙草に火をつけるぐれた大樹が死ぬほどかっこいいからこの瞬間のクリエにわたしの墓を掘ってほしい。


そこからさらに12年後(くらい)。大樹が両親のお店を継いでいて、そこの店に魚を卸してる健太。大樹の店だけど料理はおばあちゃんがやっていて、そこに毎日入り浸る健太のお父さん。市役所の生活環境課(だったっけ…ごみ処理の担当)で、週末はパチプロの和也。公務員って賭け事いいんだっけ?法的には問題ないんだろうけど…今のご時世叩かれて炎上案件なのでは。

土地を売るの売らないの、近くの高台に高級ケア老人ホームができて、安値で土地売ってそのホームに入る老人もいたり、海を埋め立てて水族館つくって観光で町おこしする。って過疎化の進んだ田舎の開発のプロトタイプみたいな話が盛り上がり、生まれ育った故郷を守りたい若者と、東京から来た人情のわからない不動産会社…の下請けの地元のや○ざさんの対立。

主にや○ざさんと健太・大樹の対立で、立場的に行政の人間だからあからさまには対抗できないものの自分の家の薬屋の土地は売らずに頑張ってる和也。和也がパチンコ屋でやたら声のいい先輩(名前忘れた)から鞄預かって、そこに200万入ってて、それが町の老人から買い叩いて元請けに過剰に請求した差額で、町長に渡る裏金だった、っていう救いようのない話。その元請けに良毅と、中学時代に和也が憧れてたマドンナがいる。ちなみにマドンナは地元のや○ざの組長の娘。なんてこった!混乱するわ(笑)ここのあらすじはどうにもうまく書き残せないからあきらめる。

脇道に逸れてでも書き留めておきたい萌えポイントは、薄汚いTシャツとズボン履いてるだけなのにイケメンすぎる大樹。居酒屋にあんなイケメン店長がいたらどんな田舎でも東京から若い女子殺到だし食べログの点は3.8くらいいく。なんてったって情報社会だし。そしてシリアスなシーンでマドンナにメロメロして雰囲気ぶち壊すかわいい和也。「え~~変わんない!めっちゃキューティクル!」てメロりんしてたり、「高校では新体操部!」とかストーカーじみたこと言ってて最高だった。

で、本筋では「この町にいたくせにお前らはこの町が廃れていくのを黙ってみてただけでなにもしてこなかった。」「大樹が動かないと何もできないのか!」「親が、家がって言い訳にするな!」って良毅がすごい責め立てるんだけど、わりと理不尽(笑)SHOCKで言うなればコウイチのポジションが良毅なのかな。目的のために突き進むことが大事だと信じて疑わない感じ。真っ直ぐすぎて現実味のない感じ。ジャニーズの舞台の主人公になりがちなタイプ。でも現実問題、親が死ねば環境変わるし日々の生活のために必死だから町おこしまで手がまわらないよね。目が見えなくなりそうなおばあちゃん支えて必死で店守ってるし、漁に出ながら勉強してるし、病気のお母さんのために公務員しながらパチンコで稼いでるし(?)。

「興味ないのかよ!HPに開発の企画書公告出してるよ!」って良毅は言うし、実際東京の企業間ではHPでの公告はみんなが目にするものだしそれでいいんだけど、ご老人中心の田舎の社会ではそれは公告にはならないんだよなぁっていうのは東京にいると忘れがち。松崎担だし基本的に健太の立場に寄り添って話を追っているんだけど、ついつい不動産会社の気持ちに立って観てしまう部分もあってややこしい。

良毅にとって、それだけこの3人に懸ける期待が大きかったんだろうなっていうのは伝わってきたけど、毎日の生活のやりくりに必死な中3人にそこまで期待する、期待するだけじゃなくてできてないことを罵倒するのは酷じゃないかと思う…のはわたしが甘やかしてるだけなのかな。3人をどうにか奮い立たせたくて煽りまくる良毅と3人の間で論調が高まっていくなかで、お母さんの手術にお金がかかるから、もう薬屋は売ることに決めたって白状する和也。「頑張ったんだ、みんな事情があるんだ、仕方ないんだ…」って慰めあう3人。町おこしをしたい気持ちはある、でもタイミングとかあってその時その時で最善を選択してきたはずなのにその目標から遠ざかってしまう。そういう切ない現実を良毅の目の前に突き付けていく、それでも3人を責め続ける良毅。特に大樹に思い立って旗を振ってほしいんだろうなっていう煽り方をする。

で、そうやって3人(とわたし)の良毅への反発が高まってきたところで健太の親父が「良毅の言ってることは正しい!俺たちを言い訳にするな!自分で旗振って道を切り開けよ!」みたいなこと言い出して健太がキレる。ついでにわたしも(心の中で)キレる。「お母さん死んでから毎日飲んだくれてるくせに!親父なんか死んじゃえ!」と言ってはいけないこと言って、大樹のばあちゃんに殴られる。そして親父が飲んでた酒が実は水で、健太が勉強するようになってから酒なんか一滴も飲まずに健太が漁に行ってる早朝にパチンコ屋の掃除の仕事始めてて。健太は健太でお父さんの体が心配だから最後まで自分で面倒見るために介護士の資格取るって勉強してて。もうなにこの親子。信じられない。お互いに思いあってるのに不器用で意地はってて泣ける。ずるい。設定だけなのに泣ける。この設定ネタバラシが一番の泣き所とかずるい。ハンカチ握りしめて号泣した…。わたしが松崎担だからなのか、みんなここで泣いたのかは不明。各所から洟すする音してたと思うんだけど。ここで、実は良毅は自分の職を賭してまで上に掛け合って町を守ろうとしていて、それを隠して悪役に徹して3人を奮起させたかったっていう設定があり。お前も不器用かよ!!っていうネタバラシ。もしかしたらここで泣くべきだったのかもしれないけど健太のとこで泣きすぎて冷静になってたわたし。大樹のばあちゃんも「わたしはホームに入ります!」って宣言しちゃう。結局大樹が旗振ってみんなで“だんない節“復活させよう!ってなる…。ここ怒涛すぎて言葉で表せない。表現力の限界。


とにもかくにもクライマックスの“だんない節”めっちゃかっこいい。綺麗なお肌を日サロで焼いた成果出てた!黒い肌に白いサラシがとても良い。大好物。この後もし開発事業が中止になっても結局和也は手術代のために土地売っちゃうのかもしれないし、大樹に至っては夢が何なのかわからないし、健太だけはかわいい彼女もできそうで海の埋め立てなくなったら漁師も今のまま続けられるし先は明るいけど…そんなそれぞれの思いを乗せた“だんない節”はとても素敵だった。

こういうお芝居のなかの気持ちを乗せたダンスはみんな回を重ねるごとに本当にうまくなる。松崎くんの話になってしまうけれど、わたしが初めて観た2014年のSHOCKではダンスとして綺麗に踊っていたのが、「壊れた恋の羅針盤」での主演を経た2015年SHOCK地方公演では役が変わっていっぱいいっぱいになりながらも気持ちを込めて踊っているのが感じられたし、REPAIRの冒頭のダンスシーンでは(物語を進めるうえでのあのシーンの存在意義はわからないながらも)対立する関係性をダンスだけで表すことに成功していたと思うし、それを経た2016年春のSHOCKではより心で踊るダンスを魅せてくれていた。もともとふぉ~ゆ~の4人では福ちゃんのダンスが1番気持ちをぶつけるタイプのダンスだったとわたしは思っていて、そこに3人が近づいているのを感じた。それが成功したのが今回の“だんない節”だったんだと結論づけたいし、これを他の種類のダンスでも見せてほしいと強く強く感じた。これはこれでかっこいいけど、サラシに法被で祭りの踊りっていうのはやっぱりジャニーズの本筋からは外れていると思うし、シュッとしてかっこいい本筋のダンスも当たり前にかっこよく踊れる4人だという絶対的な信頼があるから、今のハートで踊る4人がステージでダンスしている姿が観たい。

欲を言えば歌って踊ってほしい、でもあの4人に好き放題ライブやらせるとコントとか大喜利に走るからある程度制限はほしい。王道ミュージカルを4人でやるっていうのが理想だけど、クオリティの高いダンスって意味ではPLAYZONEが至高だと思ってるから、PLAYZONE復活を求める!とやはりここに帰結するPLAYZONE懐古お化けが出てきたところで、初日のレポ(という名の雑感)は終わりにしようと思う。